きょう30日(金)は梅雨前線や湿った空気の影響で、全国的に大気の状態が非常に不安定になっている。あす7月1日(土)にかけて広く非常に激しい雨や雷雨となり、大雨になる所が多くなりそうだ。
　特に九州では活発な雨雲がかかり続け、猛烈な雨の降る所がある見込み。あすの午前中にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるため、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要となる。

九州は大雨災害の危険度高い　線状降水帯発生のおそれ

　きょうの午前中は東北から九州にかけて広く雨雲がかかり、九州北部では非常に激しい雨の降った所があった。1時間雨量が6月としては記録的な雨量になった地点もあり、土砂災害の危険度が高くなっている所がある。
　少しの雨でも危険な状況となっているため、土砂災害や河川の増水、氾濫、低地の浸水などに厳重な警戒が必要だ。

　さらに九州ではあすの午前中にかけて線状降水帯が発生するおそれがある。非常に激しい雨が同じような所で降り続くことで、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある。きょうは北部を中心に非常に激しい雨となっているが、あすは前線が南下するため、南部ほど長い時間、活発な雨雲がかかりやすく、非常に激しい雨や雷雨となりそうだ。
　土砂災害や河川の増水、氾濫、低地の浸水などに厳重な警戒が必要となる。

あすは関東でも激しい雨のおそれ

　あす7月1日(土)も梅雨前線や湿った空気の影響で、広い範囲で雨が続きそうだ。前線の南下に伴って、太平洋側でも激しい雨や雷雨になる所があるため、広い範囲で土砂災害に警戒が必要となる。また、落雷や突風、ひょうにも併せて注意したい。

　関東はきょうのうちは降ったり止んだりの雨で、弱い雨が中心となるが、あすは午後を中心に本降りとなる見込み。東京都心も含め、激しい雨や雷雨になる所があるため、注意が必要となる。
（気象予報士・多胡安那）