エメリ監督、バルサ構想外FWのレンタルを希望か

写真:アストンヴィラからの関心が報じられるF・トーレス ©Getty Images

アストンヴィラのウナイ・エメリ監督が、バルセロナに所属するスペイン代表FWフェラン・トーレスの獲得を望んでいるという。スペイン『ドン・バロン』電子版やイギリス『デイリーメール』電子版などが伝えている。

エメリはもともとレアル・マドリードを契約満了で退団したスペイン代表FWマルコ・アセンシオの獲得を目指していたが、アセンシオはパリ・サンジェルマンへの移籍が濃厚となっており、アストンヴィラに迎え入れるのは難しい状況。

そこで白羽の矢を立てたのが、バルセロナが売却を希望しているトーレスだという。

トーレスは2020年夏にバレンシアからマンチェスター・シティに移籍して1シーズン半を過ごした後、2022年1月にバルセロナに完全移籍した。しかしバルセロナでは低調なパフォーマンスに終始していて出場機会は限定的なものとなっており、現在のシャビ監督からもほぼ構想外となっている。

ジョアン・ラポルタ会長もクラブの財政状況改善のためにトーレスの売却を強く望んでいるが、トーレス自身は移籍を拒否し、バルセロナとの契約を全うしたい意向を示している。

これまではトーレスに対するオファーは皆無だったが、ここにきてエメリ監督が彼の獲得をバルセロナ側に打診しているという。

ただし、エメリ監督が望むのは完全移籍ではなく、期限付き移籍。2500万ユーロ(約39億2470万円)での買い取りオプションを付けた1年間のレンタル移籍を望んでいるようで、完全移籍によって今すぐにでも資金を獲得したいバルセロナ側の希望とは相容れない状況となっている。

もちろんトーレス自身もどんな形であれバルセロナから離れることには消極的だが、エメリがチーム強化プランの中核に彼を据える旨を伝えて説得すれば、心変わりする可能性もある。

エメリ監督、ラポルタ会長、そしてトーレスという三者の思惑が複雑に絡み合うこの一件は、今後どのような動きを見せていくのか。

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