夏風邪の一種ヘルパンギーナ、県内で流行

幼い子どもがかかりやすい、ウイルス性の感染症で夏風邪の一種、「ヘルパンギーナ」の患者が栃木県内で急増していることから、栃木県は警報を出して注意を呼びかけています。
 県によりますと、6月19日から25日までの1週間で、県内の48の定点医療機関から報告のあったヘルパンギーナの患者の数は、273人でした。前の週から1・56倍に増えています。医療機関1カ所当たりの患者の数は、宇都宮市は6・91人、県の東部で7・75人、県の南部は6・55人と、3つの保健所管内で国の警報基準となる6・0人を超えています。
 複数の保健所の管内で警戒レベルを超えて警報が出るのは、2019年8月以来4年ぶりということです。
 ヘルパンギーナは、幼児を中心に38度以上の高熱とのどの痛み、口の中の水ぶくれなどの症状が特徴です。宇都宮市の増山内科小児科クリニックの増山哲茂院長によりますと、6月に入ってから夏風邪の子どもが増えていて、ヘルパンギーナの患者が目立つようになったということです。
 増山院長によりますと、主な感染経路は咳などの飛沫や接触ということです。例年、5月ごろから患者が増えはじめ、7月ごろにかけてピークを迎えることから、今後さらに流行することも予想され、県は手洗いなど、対策の徹底を呼びかけています。

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