横浜FCvsG大阪、両守護神躍動! ともにゴール割れずで勝ち点1ずつ【明治安田J1第19節】

明治安田生命J1リーグ第19節の1試合が1日にニッパツ三ツ沢球技場で行われ、横浜FCvsガンバ大阪は0-0で引き分けた。

17位の横浜FCが14位のG大阪をホームに迎え撃つ一戦。直近4試合で白星なしが続き、再び降格圏の最下位がちらつく横浜FCは出場停止の三田とともに、この試合を最後に欧州挑戦に経つ小川航基がメンバー外。一方、4連勝で息を吹き返すG大阪も好調の火付け役を買った倉田が負傷欠場したが、イッサム・ジェバリとネタ・ラヴィが先発に復帰した。

勝ち点差では「6」しか離れておらず、勝敗の行方次第でチームの今後が変わってくる両者の試合は横浜FCの奪ってから早く攻めるの意識が際立つ入りとなるが、次第にG大阪のボールを動かしながら敵陣に押し入っていき、ペースを掴み始める。

16分の右CKから相手の裏をかくグラウンダーのパスにボックス右のイッサム・ジェバリが右足。ゴール前の密集からコースが見えづらいシュートはGKスベンド・ブローダーセンの好守に遭うが、その後もフィニッシュ数を増やして、こじ開けにかかる。

だが、守護神の踏ん張りにも勇気づけられる横浜FCもしっかりと反撃。山下の裏抜けを際立たせながら前ががかる相手を押し下げながら、ボールを握り返す時間を作りつつ、誰かが合わせればゴールという場面もあり、拮抗した戦いに持ち込む。

後半のG大阪もテンポを乱され、苦戦が続くなか、優勢の横浜FCが54分に決定機。右サイドからのクロスをボックス左の林が頭で折り返し、マルセロ・ヒアンが左足で合わせる。完璧な崩しの形だったが、左ポストに嫌われ、チャンスを逸する。

難を逃れたG大阪はその後もリズムに乗り切れないなか、61分にボックス右のダワンが上げた浮き球パスにファーサイドでフリーのイッサム・ジェバリがヘッド。ゴール至近距離からの絶好機だったが、ジャストミートできず、モノにできない。

すると、横浜FCは鋭い攻めを繰り出し、73分にボックス左にカットインした山下が右足フィニッシュに持ち込み、GK東口が阻止。その流れからゴール前のユーリ・ララが放り込まれたボールに頭で合わせ、波状攻撃に転じるが、クロスバーを叩く。

最後のところで踏ん張り、勝機を探るG大阪はとっておきのカードである宇佐美を送り込み、ひと刺しを狙うが、幾度かのシュートも相手GKを脅かすに至らず。一方の横浜FCも何とか3ポイントをと攻めに転じ続けるが、GK東口の牙城を崩せない。

両軍とも守護神の好守が光り続けての後半アディショナルタイム7分も攻撃の時間に割いた横浜FCだが、5試合ぶりの勝利ならず。G大阪もここを勝てば5連敗からの5連勝だったが、叶わず、1ポイントを掴むにとどまった。

横浜FC 0-0 ガンバ大阪

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