スペースX、ESAのユークリッド宇宙望遠鏡の打ち上げに成功 暗黒物質の謎に迫る

スペースXは日本時間2023年7月2日に、「ファルコン9」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた欧州宇宙機関(ESA)の「ユークリッド宇宙望遠鏡」は無事に軌道へ投入されたことが、同社のSNSや公式サイトにて報告されています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■打ち上げ情報:ファルコン9(Euclid)

ロケット:ファルコン9 ブロック5
打ち上げ日時:日本時間 2023年7月2日0時12分【成功】
発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ)
ペイロード:ユークリッド宇宙望遠鏡

ESAの「ユークリッド(Euclid)宇宙望遠鏡」は、暗黒エネルギー(ダークエネルギー)や暗黒物質(ダークマター)の謎に迫ることを目的に開発された宇宙望遠鏡で、波長550~900nmをカバーする「可視光観測装置(VIS)」と、波長900~2000nmをカバーする「近赤外線分光光度計(NISP)」が搭載されています。

全天の3分の1の範囲・100億光年先までに存在する数十億もの銀河の形状・位置・速度を観測し、宇宙の正確な3Dマップを作成するユークリッドのミッションを通して、暗黒エネルギーおよび暗黒物質の性質と“宇宙の大規模構造”の形成における役割、宇宙の膨張は時間の経過とともにどのように変化してきたのか、といった謎の解明に研究者は挑むことになります。

■打ち上げ関連画像・映像

■打ち上げ関連リンク

Source

  • Image Credit: SpaceX
  • SpaceX \- ESA EUCLID MISSION
  • ESA \- Euclid

文/sorae編集部 速報班

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