苫小牧東高校 公立初 体育授業に映像分析アプリ導入

苫小牧東高校で今年度から、全学年で映像分析を活用した体育の授業が始まりました。公立高校の普通科としては全国で初めてという取り組みを取材しました。

先生「課題だなと思ったところにタグ付けしてあるから、共通の課題があると思うから、それに気づいたら気づいた人からどんどん書いてって」

この日のバレーボールの授業では、まず先生からの指示で先生が印をつけた前回の授業の動画を生徒らが自分のタブレットなどで確認します。

先生「いいね~素晴らしい!正解!」

今年度から体育の授業で導入した映像分析アプリでは、撮影した映像を先生と生徒が共有し、課題と思われるシーンに印を付けたり、コメントを書きこむことができます。生徒たちからの評判も上々です。

生徒「動画見て見直したりすると気づきというのが多くあって、すごくいいなと思います」「体育の授業の中で上達していくという自覚が増えていくので、体育の授業が前よりも楽しくなりました」

このアプリの導入を後押しした田中渓也先生は、顧問を務めるアイスホッケー部の練習や試合の映像分析で使ってみて、体育の授業にも活用できると感じました。

先生「自分で理解してそれを言語化して説明するだとか、理解して実際に目的をもってやってみるというところで、感覚の体育から考える体育に移行したいと思ってやっています」

現在の学習指導要領では「運動ができる」という点だけでなく、思考力などのプロセスや主体的な学びの姿勢といったものも求められますが、アプリの導入でそうした点の評価もしやすくなったと言います。

「運動が得意でなかったりだとか、普段大きな声で発言するような子じゃない子でも『本当はこんなこと考えていたんだ』と見逃さないで拾えるようになったのもいいところだと思います」

今後は他の科目での活用も検討していきたいということです。

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