圏央道大栄JCT~松尾横芝IC 2024年度中の開通を断念

圏央道大栄JCT~松尾横芝IC 2024年度中の開通を断念

 圏央道の全線開通に向け現在、工事が進められている、大栄JCTから松尾横芝IC間について、国土交通省千葉国道事務所は7月5日、工事の遅れなどから、予定していた2024年度中の開通を断念したことを明らかにしました。

 圏央道の大栄JCTから松尾横芝IC間は、約18.5キロメートルに及ぶ圏央道では、千葉県内最後の未開通の区間で、2024年度中の開通を見込んでいました。

 千葉国道事務所によりますと、この区間内の芝山トンネルの掘削を進めていたところ、天井の一部で抜け落ちが発生し、安全性を高めるための追加の工事が必要となりました。

 さらに、区間内の地質調査で、環境基準を超える鉛やヒ素などの重金属も検出され、一部の工事を中断している状況だということです。

 千葉国道事務所などでは進捗にすでに影響が出ているとして、2024年度中の開通は困難だと判断していて、開通見込みの時期を見直すことにしています。

 なお、千葉国道事務所と県、それに東日本高速道路会社で構成する、圏央道連絡調整会議は7月5日に千葉市内で会合を開き、一日も早い全線開通に向けて引き続き連携し、取り組みを進める方針を確認したということです。

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