広範囲で厳しい暑さ 7日(金)は福島など38℃予想 週末は九州で再び激しい雨のおそれ 土砂災害厳重警戒

 

 本州付近は梅雨の晴れ間で、午後も日差しの照りつける地域が多くなりそうだ。きのうに比べて気温が大幅に高く、内陸を中心に35℃以上の猛暑日となる所がある見込み。熱中症に注意すると共に、紫外線対策をしっかりと行いたい。なお、あす7日(金)は西から雨の範囲が広がり、土日にかけては九州北部を中心に大雨のおそれがある。これまで大雨となっている地域は、土砂災害に厳重に警戒すると共に、低地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要になりそうだ。

あす(金)は38℃予想

 西日本~東北は、晴れている地域を中心に気温が上がってきている。昼過ぎにかけては、内陸を中心に35℃以上の猛暑日となる所がありそうだ。三重県、島根県、福岡県、南西諸島にかけては、熱中症警戒アラートが発表されている。外出はなるべく避け、室内はエアコン等で温度や湿度を下げて過ごすようにしたい。

 一方、北海道は大気の状態が非常に不安定で、夜遅くにかけて雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。落雷や、竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意が必要で、急に暗くなるなど発達した積乱雲の接近が予想される場合は、頑丈な建物内に移動するように心がけたい。

 なお、あす(金)はさらに暑さが格上げされ、35℃以上の猛暑日が150地点前後にのぼり、今年最も多くなる可能性がある。福島、豊岡(兵庫)は38℃予想で、これよりさらに高温の地点が現れるかもしれない。危険な暑さの地域が多くなるため、屋外での作業、炎天下に車を駐車する場合などは、きょう以上に入念な暑さ対策が必要になりそうだ。

九州で再び大雨

 あす(金)は、九州で雨の範囲が広がり、局地的に雷を伴い激しく降る見込み。土日にかけては北部を中心に、さらに雨の降り方が強まるおそれがある。これまで降った雨により、地盤の緩んでいるところに、さらなる大雨が予想されるため、土砂災害に厳重な警戒が必要で、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要となる。

 なお、土日にかけては北陸など九州以外の地域でも、雨量が多くなるおそれがある。(気象予報士・高橋和也)

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