カラーラベルプリンターで業務刷新 1枚から作れ、商品に付加価値を キヤノンマーケティングジャパン

キヤノンマーケティングジャパン(TEL0570-08-0064)が、「カラーラベルプリンター」による“業務刷新を”アピールしている。カラーラベルはモノクロラベルよりも訴求力が高く、例えば、食品表示ラベルにおいてアレルゲン物質や塩分表示など注意すべき部分のみを赤字で強調するなども可能で、幅広いデザイン領域を活用できるのが特徴だ。その導入について同社は次のようなメリットを掲げている。

◆プレ印刷方式では、あらかじめラベルの枠やカラー部分を印刷した「プレ印刷ラベル」を在庫する必要がある。カラーラベルプリンターは、無地のラベルだけを在庫すればよく、管理業務負担を軽減するとともに、これまでのラベル在庫スペースを他に転用できる。

◆デザイン性豊かなパッケージラベルを社内でデザインでき、その場で印刷できるので納期を大幅短縮。賞味期限やバーコードなど可変情報の一元表示が可能であり、改正された食品表示ラベルにも対応する。

◆小さな情報修正も、大きなレイアウト変更も社内で簡単にできる。また、棚札・店頭用POPや生産者の顔が見えるラベル作成が少量からでき、食の安全・安心や商品の付加価値を消費者にアピールできる。

◆モノクロの出荷指示ラベルなどはピッキングミスが起きやすいが、識別しやすいカラーラベルならミスを防止して作業効率を向上させる。さらに、見やすいラベルなので、取引先の信頼性が向上する。

◆新商品開発時のラベルやラベル変更等に、ラベル内容の社内合意を得るために必要な「試作ラベル」も、外部に新商品の機密情報を漏らすことなく作成できセキュリティーを担保できる。

以上に対応するものとして、同社は次のような機種をラインアップしている。いずれも「熱転写インクリボン方式」と違い、プリントする部分だけに吐出するBK/C/M/Y各色の「インクジェット方式」なのでインクを効率的に使える。

【LX-P1500】スペースに余裕のない食品製造現場において、省スペース型で食品表示ラベル、化粧ラベル、棚札などを必要な枚数だけ作成するのに適している人気機種。本体間口134㎜をはじめ、250㎜の高さと奥行きながら、小さなラベル/タグでも読みやすい解像度1200dpiの高精細カラーラベルを1枚から簡単出力できる。

本体間口は小さくしながら最大用紙幅は63㎜を確保、ライン印刷方式で最速160㎜/秒のオンデマンド出力が可能だ。電源も用紙交換も前面対応で、搬送ユニットごと前面から取り出せるため、デスク下などに設置した際も容易に作業が可能である。

【LX-P5500/LX-D5500】解像度は1200dpiを実現しており、情報密度の高いバーコードなどを限られたラベルスペースに表示でき、極小文字もシャープに印字できる。ライン印刷方式により最速200㎜/秒(LX-P5500は150㎜/秒)の高速フルカラー出力を可能にする。

240mLの大容量インクタンク(各色ごとに交換できて経済的)の使用により、ラベル/タグの大量出力に対してインクタンクの交換頻度を減らせ、業務効率が向上する。ラベル用紙はロール紙、ファンフォールド紙の両方が使用でき、マット紙、光沢紙、合成紙など多様な用紙に対応。最小で幅25・4㎜(台紙含む)×長さ6mmの極小ラベルから、長さ500㎜の大型ラベルまで幅広く出力でき、出力された用紙のカットやジャム処理も簡単に行える。

「LX-D5500」は色域が幅広い「染料インク」を採用しており、見る人の目をとらえる鮮やかで表現性豊かな商品ラベルなどの作成に最適。「LX-P5500」は耐候性に優れた「顔料インク」を採用しており、長期にわたって色の安定性が求められる現品票や物流ラベルなどの作成に最適である。

なお、以上の機種には簡単な操作でラベル/タグのデザインができる作成ソフト「ラベルクリエイトSE/LITE」などが別売りで用意されている。

© 株式会社食品新聞社