"虹色に輝く独特の光沢" 韓国の伝統工芸のひとつ「螺鈿工芸」の作品展が宇都宮市内で開催

 韓国の伝統工芸のひとつ、螺鈿工芸の作品展が6日から宇都宮市内で開かれています。

 螺鈿はアワビやホラガイなどの貝殻を使い、家具や置物を飾り付ける技法です。虹色に輝く独特の光沢が特徴で、貝殻の表面を磨いて初めて模様が現れるため製作者にとっても興味深い神秘的な世界です。

 韓国で55年、螺鈿工芸に携わり日本でも1987年から数多くの作品展を開いてきた86歳の吉正本さんが手がけた作品が数多く展示されています。

 会場は宇都宮市の北関東綜合警備保障のあんしんかんビルで、会場入り口には今回初めて出展された龍と鳳凰の作品があります。また、意志と目標を持って前へ進もうとするワシの力を表現した作品も目を引きます。

 吉さんが螺鈿工芸を始めた頃に製作したタンスなども展示されていて、作品を通して日本と韓国の文化のかけ橋になればと話しています。

 この作品展は7月12日まで開かれています。

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