Aぇ! group&よゐこ「関西ジャニ博」、絶滅危惧種・ニホンウナギ保全プロジェクトを発足

MBSで放送中の、Aぇ! group/関西ジャニーズJr.(正門良規、末澤誠也、草間リチャード敬太、小島健、福本大晴、佐野晶哉)と、よゐこ(有野晋哉、濱口優)が出演するバラエティー「関西ジャニ博」(土曜深夜1:30、関西ローカル)。番組では、絶滅危惧種の「ニホンウナギ保全プロジェクト」を発足し、7月8日放送分より4週にあたってその模様をおくる。

「関西ジャニ博」は、2025年の大阪・関西万博に向け、関西の街を舞台に、よゐことAぇ! groupがさまざまな実験・調査を行うバラエティー。番組ではこれまで、大阪淀川水系でさまざまな生態調査を実施してきた。特に昨年、道頓堀川で絶滅危惧種のニホンウナギの捕獲に初めて成功。ニホンウナギを初めて捕獲した模様を追った特別番組「関西ジャニ博 道頓堀川ウナギ捕獲ドキュメントSP」は、7月5日に審査が行われた2023年日本民間放送連盟賞・番組部門(テレビ)近畿地区審査会において、教養部門の審査員特別賞を受賞した。

調査から半年が経ち、番組は「発見」から次のステージ「保全」に取り組むプロジェクト「道頓堀川ウナギのすみかつくり」を立ち上げ、これまで通り、大阪府立環境農林水産総合研究所(以下、おおさか環農水研)生物多様性センター全面協力の下、新たに大阪市の後援を得て、道頓堀川ニホンウナギの継続調査・保全に着手。

6月7日に行ったロケでは、期間限定で大阪・道頓堀商店街のど真ん中に大々的にポスターを掲示し、道頓堀川で採れた生きたウナギを連れて、道頓堀川ニホンウナギ生息の認知を高めるパレードを行った。これは、道頓堀川の地元・道頓堀商店会の全面協力で実現したもので、今後も道頓堀川のニホンウナギに地元と共に向き合っていく。

5月10日のロケでメンバー全員が考えた標語の中から、今回、晴れて道頓堀商店街での掲示に採用されたAぇ! group・佐野は、「めちゃくちゃうれしかったですね! 写真とか、おかげさまで最近少しずつ露出が増えてきましたが、『自分の考えた言葉』があれだけ想像の5倍くらい大きな看板になって道頓堀に飾られていたので、びっくりしました。これを見て1人でも多くの人たちに、道頓堀川にニホンウナギがいるということを知ってもらいたいです」とアピール。

ウナギに詳しい大阪動植物海洋専門学校校長・亀井哲夫氏は、「バラエティー番組でありながら、道頓堀川でニホンウナギが初めてとれたことを『とれた』で終わらせず、そのウナギの回遊履歴を論文にして、さらに地元を巻き込んだ生息環境の保全にまで展開するユニークな番組。今後、道頓堀川が水生生物の豊かな川になるように見守っていきたい」と番組での取り組みについてコメント。

また、ニホンウナギの捕獲から保全まで全面協力し、論文にまでまとめた、おおさか環農水研生物多様性センターの山本義彦氏は、「都会の真ん中で生きもののすみかを増やし、生物多様性を通して街の活性化にも貢献しようとする『関西ジャニ博』のネイチャーポジティブな取り組みに、これからも期待しています。大阪は生物多様性のトップランナーになれますね!」と声を弾ませている。

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