「生ビールを運搬する容器」として人気を博しているグロウラー。しかし、アメリカのようにブルワリーでビールの量り売りをあまり行っていない日本では「グロウラーの必要性は?」と思っている人は多いはず。しかし、グロウラーはビールを持ち運べるだけの容器ではなく、キャンプでいろいろ活用できます。今回は特に夏に活躍する「グロウラー」の魅力を深堀りします!
そもそもグロウラーとは?どんな種類がある?
「Glowler(グロウラー)」とは、ビールなど炭酸飲料を持ち運ぶ容器の事を指します。
普通の水筒は炭酸飲料を入れると容器に圧力がかかり、蓋が開かなくなったり、気圧で壊れることがありますが、グロウラーは保冷力が高く炭酸に対応しています。
近年は炭酸対応の水筒も発売されていますが、海外では日常的にビールを量り売りで購入する人も多く、ステンレス製のモノのほかに、ガラスやプラスチック製のグロウラーがあります。
また、容量もさまざまありますが、基本的に1~2リットルと水筒よりも大容量のモノが多く、近年はグロウラーとタップサーバが一緒になった進化型グロウラーも登場。「生ビールが気軽に楽しめる!」と花見やキャンプで愛用している人も増えています。
筆者愛用Stanley(スタンレー)のグロウラーの魅力
ビール好きの筆者は、8年ほど前からグロウラーを愛用。アメリカに住んでいるため、グロウラーはいろいろなところで購入でき、ブルワリーでもそこのオリジナルグロウラーが販売されているため、気軽にクラフトビールが家で楽しめます。
以前は、家飲み用にガラス製のグロウラーを活用していましたが、キャンプやピクニックなど野外用に保冷機能があるグロウラーが欲しいと思いStanley(スタンレー)のグロウラーを購入。
それからは家用にもスタンレーのグロウラーを愛用しています。
魅力その1:大容量
我が家はビンテージのアウトドアギアを収集するのが好きなこともあり、スタンレーボトルは新旧、容量違いで10本ほどありますが、グロウラーは他のボトルよりも大容量。
1.9リットル入りで500ミリのビールが約4本弱入り、2〜3泊する場合でもフレッシュなビールが野外で楽しめます。
魅力その2:開閉が楽
炭酸飲料を入れるモノは密閉度が高く、開け閉めが大変なモノもありますが、これは蓋がしっかり閉まり真空状態になりますが、開けるのはロックを外すだけと簡単に開け閉めができます。
魅力その3:保冷性が高い
スタンレーボトルは保冷性が高いと言われていますが、グロウラーも真空二重構造で密閉度が高いこともあり保冷効果は抜群。冷たい飲み物だけでなく、氷入れとしても活用できます。
魅力その4:持ち運びしやすい
2リットル弱の大容量ですが、しっかりとしたハンドルがあり、片手でも持ち運びしやすく、倒して置いても液体がこぼれないので、置き場に困りません。
魅力その5:口が大きく氷も入れやすく、洗いやすい
密閉度が高い容器は口が狭い場合がありますが、スタンレーのグロウラーはスタンレーのボトルよりも口が大きく、手をガッツリ入れることはできませんが、水筒用のタワシて洗え、中も見えやすく清潔に保てます。
氷を入れる場合も口が大きいので入れやすい点も◎。
ステンレスボトルとグロウラー2個持ちする理由は・・・
グロウラーは「ビール専用」のイメージが高いですが、実は氷を保管するのに最適。
アメリカのスタンレーの公式サイトにはグロウラーの氷は「4日間持つ」となっていますが、実際、私が気温40℃近くある砂漠でキャンプしたときも、このグロウラーで3泊間も氷をキープすることができました。
ですので、我が家はキャンプのときはビール容器としてではなく、主に氷専用にしています。
我が家が夏、3泊キャンプをするときの装備は…
■クーラー(食材のみ)
■小さめのクーラー(ビール)
■グロウラー(氷)
■ステンレスボトル(お茶やコーヒー)
■ウォータージャグ(水)
このように用途によって容器を分けることにより、それぞれの容器の開ける回数を減らすことができ、保冷効果が高まります。
グロウラーは数日氷をキープできるため、クーラーの氷がなくなったらグロウラーの氷を足しています。
もちろん、飲み物用の氷としても、晩酌の焼酎用の氷としても使用しています。
氷をクーラーと別にすることで氷の持ちは全然違います。キャンプ以外にも真夏のドライブやスポーツ観戦などでも氷を入れる容器として活用できます。
ただし、軽量ではない
スタンレーのボトルはすべて共通して言えますが、このグロウラーの重量は中身が入っていない状態で990gとずっしり。
持ち手がしっかりしているため、持ち運びは苦にはなりませんが、「荷物をできるだけ軽くしたいキャンパー」や「徒歩やバイクキャンパー」向きではなく、車を持っているオートキャンパー向きの商品です。
また、「炭酸対応」ですが、炭酸のシュワシュワ感がずっと続くわけではなく、注ぎ方でも変わりますが、慎重に泡をたてず、できるだけ容器に空洞部分がないように満タンに入れても、半日ほどすればシュワシュワ感が少なくなるので、長時間保冷効果は続いても、炭酸は時間がたてば抜けてしまうことは頭にいれておきましょう。
家でも野外でも活躍するグロウラー
我が家は家ではビール用に、キャンプでは氷用とTPOによって使い分けていますが、大容量で保冷効果があるので、私の友達は、キャンプでアイスコーヒーをいれて持ってきている人もいます。
見た目が武骨!グロウラーがひとつあるだけでもキャンプサイトがスタイリッシュになり、「見た目重視キャンパー」にもおすすめ!
カラーもスタンレーらしい渋いグリーン、ブラック、ロイヤルブルーがあり、自分のキャンプスタイルに合わせて選べます。
「ビールを入れる機会がないからグラウラーは必要ないかな?」と思っているキャンパーは結構いますが、大容量で持ち運びしやすく、氷が入れやすいスタンレーのグロウラーは、我が家では暑い夏のキャンプで必需品になっています。
今年も暑い夏が予想されています!グラウラーを持参して暑い夏キャンプを快適にしよう!