美しい和庭園を眺めながら、心安らぐひと時を。【青岸寺内茶寮 喫茶去 kissa-ko】 / 米原市

JR米原駅で降り立ち、東口から正面に見える山に向かって歩きます。

国道を横断して、民家が並ぶ小道を抜けた先の山裾にあるお寺が、今回の目的地。

新緑の森に分け入るような山門へのアプローチとなる参道の先で、静かに門を構える曹洞宗の古刹「吸湖山 青岸寺」。

山門から見える木は百日紅、夏から秋の間かわいい花を咲かせ季節を彩ります。

駅から門前まで、山道を登ったり石段を上がったりすることなく、ふらりと散策気分でのんびり歩いても10分かからない、といった距離感。

青岸寺には国指定名勝庭園があり、その美しい枯山水庭園を眺めながら珈琲やお茶を楽しめるカフェがあるという、そんな全国でも珍しい寺院を訪ねてきました。

拝観者入り口の信楽たぬきさんに誘導されるまま進みます。

引き戸を開けると鐘が置かれてあり、これを鳴らして訪問を知らせます。

喫茶メニューは庭園拝観者にのみ提供されるので、まずは拝観料をお支払いし本堂でご挨拶。

名勝「青岸寺庭園」の建物や借景も含め、額縁に収まりきらない美しいアートを堪能。

一般的に白砂などが用いられる枯山水庭園とはひと味違い、ダイナミックな石組みに杉苔を使って水の流れを表現、石に沿う緑が柔らかな雰囲気を醸し出しています。

また降水量が多いときなど伏流水により池泉式庭園になるという二面性のある珍しい作庭がなされており、年に数回しかないその日の庭園風景は「奇跡の景観」と言われるほど。

水底に沈む侘び寂び滲む苔色、その水面に反射する草花、風が揺らす水面の波紋…格別の美しさを想像します。

そんなお庭を眺めながら、のんびりティータイムが楽しめるなんて。

堂内にある茶寮「喫茶去」はご住職夫妻が切り盛りされており、「まぁお茶でもどうぞ」という一般的に広く知られる禅の言葉が店名になっています。

庭園を観賞しながらゆっくりと喫茶を堪能してください、といったホスピタリティを感じますね。

新緑・紅葉・雪景色…春夏秋冬どの季節でも四季折々の風景が楽しめる青岸寺庭園。

緑に包まれた苔むす静かな寺院で自然や禅のこころに触れ、くつろぎと癒しの時間を過ごしてみませんか。

▼抹茶(お薄) ¥400

コロンとかわいいキャンディのようなお干菓子付き

▼珈琲(アイス) ¥400

スッと汗も引くクールなあと味のアイスコーヒー。

▼抹茶ラテ ¥400

お地蔵さまのにっこり笑顔が可愛すぎて困るほど。

まろやかなミルクの風味、きめ細かい泡がフワリと溶けて、あとには柔らかな抹茶の香りが余韻を残します。

▼氷菓 茶の雪 ¥900 [*季節限定メニュー]

ふわふわの真っ白な雪山はミルクかき氷。

抹茶・ほうじ茶・黒蜜の自家製シロップ付きで贅沢に味の変化が楽しめます。

かき氷の中にはミルクアイスが隠れていて、シロップなしでそもそも美味しい♡

思うままに庭を眺めたり、心静かにただそこに居るだけで、色々なことが常に頭を駆け巡る日常的な余裕のなさを忘れていることに気づきます。

自然や歴史、ちょっぴり禅の心に触れ、リフレッシュできるカフェ、喫茶去 。

「まぁちょっとお茶でも。」忙しいあなたにこそ、おすすめ。

メニュー

店舗情報

[店名]青岸寺内茶寮 『喫茶去 kissa-ko』
[住所]滋賀県米原市米原669
[電話]0749-52-0463
[青岸寺休園日]火曜日・第4月曜日
[拝観時間]9:00~17:00(冬季16:00迄)
[拝観料]大人 ¥300 小人 ¥100(小学生~高校生)
[喫茶去の営業時間]9:00~17:00(LO.16:30)※8月はお盆のため、喫茶はご利用できません。
[定休日]毎週月・火曜日(不定休あり)※水曜日はドリンクのみ
[駐車場]あり
[支払い方法]現金
[お店のHP・SNS]InstagramHP

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