外環道千葉区間 沿線自治体を中心に経済効果は毎年約900億円

外環道千葉区間 沿線自治体を中心に経済効果は毎年約900億円

 開通から5年が経った、東京外かく環状道路の千葉区間について、船橋市や市川市など沿線の自治体を中心に、毎年約900億円の経済効果が見込まれることが分かりました。

 これは国土交通省関東地方整備局と東日本高速道路会社などが公表したものです。

 東京外かく環状道路の千葉区間は、埼玉県の三郷南ICから市川市の高谷JCTまでの東京外環自動車道と、松戸市と市川市を通る、国道298号が対象となります。

 関東地方整備局などによりますと、開通したことによる経済効果は1年あたり、約900億円が見込まれるということです。

 地域別に見ると最も効果が大きいのは船橋市で1年あたり約174億円、次いで市川市が約167億円、松戸市が約124億円と続きました。

 この3つの市では、工業地の地価もこの5年で3割ほど上昇したほか、新たな物流施設などの開業も進んでいて、この区間の開通が企業の進出の後押しになったと見られています。

 また、調査に対し、沿線に住む人たちの約9割が「移動時間が短縮された」と回答していて、区間の開通により交通経路が分散され、渋滞も緩和傾向にあるものと見られています。

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