冨永愛の持論「モデルとは」に痛烈なほど現実の厳しさが凝縮されている…

7月8日放送の「ワルイコあつまれ」(NHK Eテレ)に、冨永愛さんが出演。冨永さんはドラマ「大奥」の撮影でモデルの経験が役立ったことを明かし、話題を集めました。

(画像:AFP=時事)

■冨永愛、「大奥」撮影ではモデルの経験が役立った

モデルだけでなく俳優としても活躍する冨永さんは、男女が逆転した江戸時代を描くSF時代劇「大奥」で、八代将軍徳川吉宗を演じました。

そんな冨永さんが、子供たちからの質疑応答に答える「子ども記者会見」に参加。

冨永さんは「着物を着てカツラをして、御鈴廊下ってお侍さん達が周りでひざまずく状況の所を女将軍役の私が歩いて行くっていうシーンがあったんですよ」と、撮影で印象的だった場面として、将軍が大奥へと続く御鈴廊下を歩く場面を挙げました。

続けて、「その時にモデルやってて良かったなって思ったのが、どんな服でさえも、歩くのももちろんそうだし、歩くっていうことが職業って言ってるのであれば、自分が。着物を着て歩くっていうこの経験ができたのは、すごく良かったし。歩くっていうプロフェッショナルだから、ここは大丈夫ですよ、みたいな」と、このシーンではモデルの経験が役立ったことを明かします。

それを聞いた稲垣吾郎さんは「江戸のランウェイだ!」と上手い表現を使うと、冨永さんも「江戸のランウェイ! ここはもう任せて、みたいなのはありました。着こなしに関しては得意分野なので。そこは良かったなと思う」と笑顔で答えました。

■冨永愛の持論「モデルとは」に痛烈なほど現実の厳しさが凝縮されている…

1人の子ども記者が「モデルって憧れなんですが、背が低いので諦めようか迷っています。身長など持って生まれた才能がないとモデルにはなれないんですか?」と尋ねます。

鋭い質問だったため、冨永さんは「もう根底をついてますよね。『モデルとは』っていう…。私自身は生まれ持ったものっていうものが実はほとんどだと思います」と本音を吐露。冨永さんの身長は179cmです。

冨永さんは「今はさ、多様性とか言われている時代なので、この身長がなきゃいけないとか、こうじゃなきゃいけないっていうことはない場合もあるんですよ」と、少しずつモデルの条件が変わってきていることにも言及。

それでも、「私がモデルを始めてニューヨークに行ったのが2000年代なんですけど、その頃はもう本当にこの身長ありき。まあそうなってくると生まれ持ったものでっていう感じにはなってしまいますよね」と、海外で活躍するモデルには180cm前後の身長が必須だったことを明かします。

また、子供記者が生まれ持ったもので決まることについて、「努力しても追いつけないものはずるいと思います」と指摘すると、冨永さんは「思うよね。やっぱり見た目の世界であるから、生まれ持ったものがほぼほぼって言われるとずるいと思いますよね」と答えます。

それでも、稲垣さんは「誰しも生まれつきの良さとか、チャームポイントがあるわけだから」と、みんなそれぞれに自分の良さがあると子ども記者に伝えました。

今回の放送にはネット上で、「江戸ランウェイ、確かにあの場面は、冨永愛さんの晴れ舞台!」「キタ、大奥!御鈴廊下を歩く冨永愛さん、圧巻だった。江戸のランウェイ、吾郎さん、その通りだったよ!」「江戸のランウェイ 吾郎さん上手い」などのコメントが上がっています。

将軍が行列を従えて美男達がひざまずく大奥へと続く御鈴廊下を歩く場面を「江戸のランウェイ」と表現する稲垣さんは流石ですね。

また、冨永さんのモデルの条件についての話も興味深ったですね。

(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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