【野外部】人気キャンプ用品店のスタッフに聞く、バーベキューがもっと楽しくなるアイテム6選

夏といえばバーベキュー。太陽の下でキンキンに冷えたビールを片手に、直火で豪快に焼き上げた塊肉をほおばる。気の合う仲間と四方山話に花を咲かせればあっという間に日も暮れ、今度はウイスキー。嗚呼、想像しただけでBBQが恋しくなるぅ!

というわけで今回は、バーベキューをもっと楽しく、快適にしてくれるアイテムをゲットするため、品揃えに定評のあるアウトドア専門店に突撃してきました。

焚き火ができる体験型キャンプ用品店

今回、アイテムを紹介してくれるのは野々市市にある「CAN FEEL(キャンフィール)の大秦圭祐さん。もともとは営業マンとして大手菓子メーカーに勤務していましたが、アウトドア好きの友人に誘われたのをきっかけにキャンプ(とくに焚き火)にどハマリ。2022年の春に自宅を改装し、お店をオープンしました。

取り扱うアイテムは2,000点以上。セレクトの基準は「オリジナル」であるかどうかで、コストを優先した模倣品は極力置かないようにしているのだそうです。

大秦さん:僕自身、キャンプを始めた頃は安いギアを買い漁って、何度も失敗をしてきました。そうなると結局は余計なお金がかかってしまう。それなりに値段はしても、長く使い続けられるモノを選ぶのが失敗しないコツだと気付いたんです。

大秦さんがもうひとつ大切にしているのは「人」。お店をやり始めることで見えてきた作り手の思いにも注目し、どんな意図や意味を込めて作られたものであるかを判断基準のひとつとしています。

 

「非日常的な体験ができるお店を目指しているんです」と大秦さんも話すように、店舗の隣には焚き火や薪割りなどが体験できるスペースも併設。キャンプ場に行かずとも、ゆらめく炎と爆ぜる薪の音を体感することができるようです。

そんな「CAN FEEL」の大秦さんおすすめのBBQアイテムとは一体どんなものなのでしょうか。

バーベキューがもっと楽しくなるアイテム6選


① 「INAVANCE」の蚊取り線香ホルダー

MIKADZUKI W&R(CAN FEEL別注)22,000円

三日月の形をしたアルミ削り出しの蚊取り線香ホルダー。キャンプシーンに欠かせない渦巻き型の蚊取り線香を主役としたプロダクトです。吊るしての設置とスタンドでの設置が可能。どちらのパターンもデザイン性を損なわず、かつ「軽量・コンパクト・便利」という機能性も重視されています。カラーはブラック、ホワイト、ゴールド、艶消しブラックの4タイプ展開。

大秦さん:これからの時期のバーベキューは虫との戦い。快適に過ごすためには蚊取り線香ホルダーがひとつあると便利です。白山市のガレージブランドが開発したこのMIKADZUKIは、コンパクトで持ち運びしやすく、なによりwindy and rainyのデザインが秀逸。お店でも人気の商品です!

②「JHQ」の鉄板マルチグリドル

鉄板マルチグリドル フラット33cm(CAN FEELカスタム)15,290円 ※マルチグリドル単体は9,130円

ガス・直火・IHに対応した調理器具。サビや傷に強く、耐摩耗性に優れたイノーブルコーティングが施されているのが特徴で、焼いたり、炒めたり、さらには鍋底が4cmと深くなっているので、煮込み料理も作ることができます。熱伝導にも優れているので弱火調理もお手のもの。これ一枚あればバーベキュー料理の幅が広がりそうです。

大秦さん:人気のマルチグリドルに「asimocrafts」のグリップを装着したオリジナルアイテム。IH対応なので家でも使えて、僕はこれでお好み焼きを作ったりしています。鉄のフライパンだとシーズニングや管理が大変という方にはとくにおすすめです!

③「asimocrafts」の焚き火ツール

左:SOMATONG A_Special 12,100円、右:kushi_z_asi 10,000円

バーベキューの炭をいじったりするときに使うトングと、食材を刺して焼くときに使うローストフォーク。一度握ったら手放せないと評判のasigripは、見た目のカッコよさはもちろんのこと、握りやすさや滑りにくさなど実用性にも優れた逸品となっています。

大秦さん:「asimocrafts」は焚き火ツールが充実したガレージブランドで、焚き火周りのアイテムはすべてこのブランドで揃えたくなる魔の魅力があります。ギアに統一感を持たせるとテントサイトやバーベキューの空間がよりおしゃれに見えますよ!

④「CARGO CONTAINER」のマルチファン

CCマルチファン 9,790円

貨物コンテナのように安全で頑丈なキャンプギアを身上とする韓国ブランド「CARGO CONTAINER」の超人気アイテム。優れた機能とパワーを持つワイヤレスマルチファンで、夏は扇風機、冬はストーブ用のサーキュレーターとしてオールシーズン使用できます。大容量バッテリーで最大約45時間使用可能。4段階の風量調整、タイマー設定、専用ケース付きなど、痒いところにも手が届く仕様となっています。

大秦さん:夏のバーベキューは暑いですからこれ一台あると安心ですね。三脚スタンドは取り外しができて、タープなどに吊り下げることも。我が家では子供を寝かしつけるときに重宝しています。

⑤ COOLER SHOCK(保冷剤)

COOLER SHOCK M size 4PCSセット 4,600円

「COOLER SHOCK」は、血液輸送のために開発された技術を応用して生まれたアメリカ生まれの保冷剤。パッケージは熱伝導率に優れたアルミニウムと剛性に優れたポリエチレンとナイロンの3層。厚みはわずが約0.2mmで、これによって内部の冷えた温度を効率的に外部に放出することができるのだそうです。バーベキュー食材の鮮度を保ってくれるだけでなく、冷涼アイテムとしても使えるかも?

大秦さん:最初に使う際には袋の中に水を入れて使う必要がありますが、2回目以降はそのまま冷凍庫に入れて繰り返し使えます。食材と食材の隙間を活かせる薄さなのでクーラーボックスのスペース確保にも最適。COOLER SHOCK自体の温度帯はマイナス8℃前後で、これを長時間維持する保冷剤として設計されています。

⑥ ファイヤーライターズ

Mt.SUMI FIRE LIGHTERS 700円

スウェーデンマッチ社製のマッチ付き着火剤。火器不要で着火ができるとても便利なアイテムです。燃焼継続時間は8~12分。マッチとは異なり着火に十分な時間燃焼し続けるので、薪や炭などに簡単に着火できます。

大秦さん:炭の一番下に潜り込ませておくだけで、いつのまにか火が起きている優れもの。火起こしって結構面倒だし時間もかかるので、時短アイテムとしては本当におすすめです。もちろんバーベキューの炭だけでなく、焚き火の薪にも使えますよ!

バーベキューを快適にするコツも聞いてみた


お店は大秦さんとスタッフの佐藤さんの二人体制で回している。

ーバーベキューを快適に楽しむコツを教えてください!
大秦さん:まずは時間に余裕を持つことですね。現地ではなにかとやることが多いので、できることは家で済ましてしまうのもひとつの手です。たとえば僕の場合、料理の材料は家である程度下準備をしてから出かけます。肉は下味を付けて、揉んでおいて、あとは焼くだけの状態に。とくに塊肉はしっかり味がついているかどうかで美味しさが変わるので、あらかじめ肉をタレに漬け込んでおくのがおすすめです。

ー食材を美味しく焼くにはどうすれば良いですか?
大秦さん:炭の場合だと「ツーゾーン・ファイア」という、炭を片側に寄せる方法があります。弱火、中火、強火と温度調整がしやすいのが特徴で、食材によって置く場所を変えたり、焼きすぎたものを逃したり。強火で表面をカリッと焼いて、弱火で中までじっくり火を通すなんてこともできます。

ーなるほど。これでもう、黒焦げになった肉をビールで流しむなんてことにはならなそうですね。
大秦さん:あとは炭火とコンロを併用するのもおすすめです。なかには直火での調理が難しい物もあるので、そういうときは無理せず文明の利器に頼りましょう!

ーバーベキュー初心者が覚えておくべきことはありますか?
大秦さん:利用するキャンプ場や公園の水場がしっかり整備されているかを確認することです。水場が整っていないと準備や後片付けが大変。せっかくのバーベキューも楽しくなくなる可能性があります。

ーそういった意味ではちゃんとしたキャンプ場でバーベキューをするのが安心かもしれませんね。
大秦さん:それとこれからの時期は熱中症対策も大事。タープを張って直射日光を防ぐのはもちろん、こまめな水分補給や冷感グッズなどで身体を冷やすことも大切です。最近はいろんな種類のコードレス扇風機も販売されているので、バーベキューをよくされる方は購入を検討してもいいかもしれませんね。

さてと、今週末は晴れの予報。ひさしぶりにバーベキューでもやりますか!


CAN FEEL

住所:石川県野々市市太平寺1-213-1 [地図]

TEL:076-246-0906
営業時間:10:00〜18:00
定休日:月曜日

駐車場:あり
HP:https://canfeel307.com

撮影:林 賢一郎

© ビッグカントリージャパン株式会社