子どもの命を守る 保育園で見守りバンド実証テスト/千葉市

子どもの命を守る 保育園で見守りバンド実証テスト/千葉市

 園児一人ひとりに腕時計型の端末をつけてもらい、健康状態や居場所などを把握する実証テストが千葉市の保育園で始まりました。

 見守りバンドと呼ばれる端末をつけた園児たち。自分専用のおもちゃを手にしたように自慢げに見せる子や、普段と変わらない様子の子まで反応はさまざまです。

 この実証テストは保育現場での人為的なミスによる事故をなくそうと千葉市などで保育園を運営する会社と都内に本社を置く凸版印刷が共同で11日から行っているものです。

 テストは、0歳児から5歳児までの園児30人に見守りバンドを装着し、Bluetooth技術による位置情報と、ネットワークカメラの映像データからすべての園児の動きに加えて、脈拍数や血圧などの健康状態を可視化し分析するというもので、人の目や経験に頼らず命を見守るシステムとして活用したい考えです。

 保育園の日向美奈子統括園長は、今回のテストについて、「言葉ではまだうまく伝えられない子どもの内面を少しでも知ることで、身体の不調や虐待・事故を防止し命を見守るための仕組みになれば」と話しています。

 この実証テストは、約1か月間に渡って行われる予定です。

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