川崎港に珍しい魚3種 クツワハゼなど初めて発見 海草のアマモも確認

川崎港で発見されたクツワハゼ=川崎市環境局環境総合研究所提供

 川崎市環境局環境総合研究所(川崎区)は11日、東扇島周辺海域(川崎港)の生き物を調べ、クツワハゼなど3種類を初めて確認したと発表した。本来は川崎港がある東京湾の外洋が生息域という珍しい種だった。調査ではこのほか37種類の魚類や、魚や貝の産卵場にもなる海草のアマモも確認されたという。

 調査は2006年度から年1回ほど実施し、21年度からは月1回ほどのペースで行われてきた。今回は19年度から昨年度までの結果をまとめた。潜水士が海中に潜ったり、底引き網で捕獲したりして魚を観察した。

 クツワハゼのほか、東京湾よりも南方の暖かい海に生息するはずのセグロチョウチョウウオとカスミフグも初めて発見された。

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