庄原格致、大量入部「自慢の1年生」が活躍 単独出場「1試合でも多くしたい」 全国高校野球選手権広島大会・1回戦

【全国高校野球選手権広島大会・1回戦 庄原格致7―4熊野】

 庄原格致は今春まで選手8人。1年生11人が入部し、単独出場にこぎ着けた。この日はその1年生が4人先発し、計13打数6安打3打点。1回戦突破に大きく貢献した。

 「8番・三塁」で先発した清永銀二は六回に適時打を放つなど3安打1打点。「9番・捕手」の藤原楓雅も2安打2打点をマークした。走塁でも五回に三塁コーチの静止を振り切って本塁に突入し、同点のホームを踏んだ。藤原は「3年生は野球では細かく指導してくれるし、プライベートでは優しくて面白いので尊敬できる。そんな3年生の最後の夏なので、1試合でも多く野球がしたい」と決意を込めた。

 試合後に“20人目の選手”としてベンチを掃除していた56歳の瀬尾充秀監督は「自慢の1年生です」とにっこり。2回戦で当たる府中は母校で、「孫のような(年齢の)選手たちと母校の後輩たちが試合をするのは楽しみ。生徒に感謝です」と心待ちにしていた。

【熊野―庄原格致】五回、庄原格致1死、左前打を放って塁上で笑顔を見せる清水(右)

© 株式会社中国新聞社