終戦から78年… 子どもたちに悲惨な戦争体験を語り継ぐ 戦争体験者が講演 栃木県下野市

 8月で終戦から78年を迎えます。子どもたちに平和について考えてもらおうと、下野市の中学校で11日、戦争を体験した人が当時の様子を語りました。

 下野市の国分寺中学校で2年生150人を前に戦争の体験を語ったのは、簗昌子さん88歳です。

 終戦直前の1945年(昭和20年)7月28日午前11時55分、小金井駅周辺に米軍の戦闘機による空襲がありました。宇都宮空襲で自宅を焼かれた簗さんは、新潟県にある母親の実家に身を寄せようと、家族と列車に乗っていたところ、空襲に巻き込まれました。

 当時の恐怖や亡くなった人たちの無念を語り継ぐために簗さんは今回、小金井駅に近い国分寺中学校での講演を行いました。

 簗さんが語る生々しい体験談に生徒たちは真剣に耳を傾けていました。

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