石川県と富山県に『線状降水帯』発生 「顕著な大雨に関する気象情報」

 石川県と富山県では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、気象庁は12日(水)午後9時39分に石川県に対して、同午後10時9分に富山県西部に対して「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。※午後10時39分には、富山県東部にも「顕著な大雨に関する気象情報」を発表。

 すでに大雨警戒レベル4の避難指示が出ていたら、災害が起きる前に今すぐ避難し、たとえ、避難情報がまだ出されていなくても、少しでも危険を感じたら、身の安全を図る行動をとる必要がある。崖や川の近くなど危険な場所にいる場合は、 地元市町村から発令されている避難情報に従い、少しでも安全な場所への速やかな避難が重要となる。

 周りの状況を確認し、避難場所への避難が危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保をするようにしたい。市町村から避難情報が発令されていなくても、今後、急激に状況が悪化するおそれもある。少しでも危険を感じた場合には、自ら安全な場所へ移動する判断が必要だ。また、線状降水帯がかかる大河川の下流部では今後危険度が高まる可能性があることにも留意する必要がある。

予報用語における線状降水帯の定義

 次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。

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