上越消防署は14日、上越市のなおえつ、たにはま両海水浴場で浜茶屋(海の家)の防火指導を行った。15日からの海開きを前に、調理場やボイラーなど火を取り扱う場所の確認や、消火器の適切な使用方法などを伝えた。
同市内では毎年この時季、管内に海水浴場がある消防署が防火指導を実施。上越消防署は同日、計14軒で指導に当たった。
このうち、なおえつ海水浴場では署員4人がガスの配線やタンクの位置、また糸魚川市駅北大火以降に調理場で2本の設置が義務付けられた消火器について、関係者から話を聞いた。一方、関係者から夜間に建物付近で花火をする人がおり、火災につながらないか心配する声があった。
経営者の50代男性は「昨年は新型コロナで混雑を避け、関東から来る人が予想以上に多かった。今年はどのような人出になるか分からないので、火災にも気を付けて万全の状態で迎えたい」と話した。
上越消防署の山田智広予防設備係長は「近隣では大きな旅館の火災もあり、今後は海や山でのレジャーシーズンになる一方、火災や事故の危険性も高まる。楽しんでもらえるよう、十分に気を付けてほしい」と呼びかけた。