専修大松戸のちいさな応援団「いつか専松に…」/夏の高校野球千葉大会

専修大松戸のちいさな応援団「いつか専松に…」/夏の高校野球千葉大会

 7月16日、チバテレ+プラス編集部が球場で出会ったのは専修大松戸にそっくりなユニフォームを着た5歳の男の子、落合晴塁(はる)くん。

 球場では「はるぽーん」「暑いけど大丈夫?」などと次々と声がかかる。「はるぽん」というアカウント名でTwitterをやっていることもあり、小さな応援団は知名度バツグン!大人気だ。

 そんな晴塁くんは、とにかく“専修大松戸のお兄ちゃんたちが大好き”。 

 16日も、じりじりと照りつける暑さの中、おもちゃの望遠鏡を手にしながら一生懸命プレーを見学したほか、試合中には応援団の選手の見よう見まねで応援する姿が。

 我孫子相手に次々得点を重ねる専修大松戸をみて、「勝ってるね、お兄ちゃんたちかっこいいね~」と母の真裕美さんが声をかけると、晴塁くんは嬉しそうに「いえい!」と笑った。

 ちなみに、この晴塁くんが身に着けているユニフォームや帽子は両親の手作り。「HARU」の文字や「S」のマークをいれるなどして制作した。さらに、最近では「お兄ちゃんたちと同じリュックがほしい!」というリクエストがあり、似ているリュックを探してシールを貼ったという。

 こうして“フル装備”で応援に来るほど専修大松戸が大好きな晴塁くんだが、実は現在チームに親戚がいるわけでも、知り合いがいるわけでもない。 本当にただただ、純粋な「大ファン」なんだそう。

母・真裕美さん「この間7月8日の開会式もいきました。ほぼ毎試合応援に行っていますね。今では応援にいくのがひとつの楽しみになっています。晴塁にとっては球場が夢の国なので、専松のグラウンドに行った時には選手の足跡を見て『大きい~』、道具をみて『かっこいい~』と言いながら、6時間いたこともあります」

 とにかく専松カラー「緑」が好きで、普段から緑の靴を履いているほか、2024年春から使うオーダーメイドのランドセルは、晴塁くんのこだわりで緑色に赤やゴールドのラインを入れた「専松カラー」仕様に。 

 さらに、色々な色が入っているグミやラムネに緑があると「専松の色だからもったいなくて食べられない」と食べないでとっておくそうで、ひとつひとつのエピソードから「専修大松戸」への大好きっぷりが見て取れる。

 そんな晴塁くんの球場デビューは、生後4か月の頃。 

 プロ野球好きの母・真裕美さんは、晴塁くんがお腹の中にいる時も球場に足を運んでいたこともあり、小さい頃からずっと球場でぐずったことが1度もないという。

「太鼓の音で泣いてしまうかなと思っていたんですけど、全然泣かない。むしろ安心するのかいつも寝てしまっていました」

 そんな中で落合一家が専修大松戸の試合を見に行くようになったのは、野球部OBの父・良太さんの影響だといいます。

 最初、訳の分からないままに応援していた晴塁くんだが、徐々に野球を理解し始めて、3歳の時(2021年)に本格的に専修大松戸を好きになったという。  

 なお、その年は、専修大松戸が甲子園に出場した時。とくにエース・深沢鳳介投手が大好きだったという。

母・真裕美さん「甲子園の試合も全試合見に行きました。甲子園で負けた時には大号泣。小さい頃は何も分からず応援していましたが、今ではしっかり勝ち負けを理解できるようになっています」

 16日の試合、我孫子相手に14-0(7回コールド)で勝利を収めた時には、誰よりも大きな声で“校歌”を歌って、選手をじっと見つめた。 

 母・真裕美さんによると、いつも2回の時に流れる校歌は歌わず、勝った時の最後の校歌しか歌わないという。 試合の感想を聞いてみると「かっこよかった!」と話してくれた。

母・真裕美さん「4歳の誕生日の時、大きくなったら何になりたい?と聞くと初めて、野球選手になりたいと口にしました。専松に入りたい、と今から言っていますし、七夕の時には『野球頑張って上手になりたい』、正月の絵馬には『ホームラン打ちたい』とお願いごとはすべて野球関連なので、親としては、その夢を叶えてもらいたいです」

 普段から父・良太さんとは遊びでキャッチボールをするという晴塁くん。父は「本人が望むなら(専松に)入ってもらいたい」と話す。

 試合を終え、選手に晴塁くんの存在について話を聞いてみると…

「ずっと元気なので、こっちも元気出る」「甲子園にまで来てくれていましたし、今日も暑いのにここまで応援きてくれて、勝利の女神、みたいな感じですね」

 また、専松に入りたがっていることを伝えると「自分たちの記録越してもらえれば」と笑顔で答えてくれた。

 いつかこの高校野球の舞台に、晴塁くんが立てることを夢見て…。

 専修大松戸の次戦は、19日ZOZOマリンスタジアムで幕張総合との対決となります。

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