【ばんえい十勝・旭川記念】メムロボブサップが連覇…阿部「ホッとしています」

16日、帯広競馬場で行われた11R・旭川記念(BG2・3歳上オープン・ダ直200m)は、阿部武臣騎乗の1番人気、メムロボブサップ(牡7・ばんえい・坂本東一)が勝利した。2着に2番人気のアオノブラック(牡7・ばんえい・金田勇)、3着にコマサンエース(牡7・ばんえい・金田勇)が入った。勝ちタイムは1:40.9(馬場水分2.6%)。

3番人気で西謙一騎乗、メジロゴーリキ(牡9・ばんえい・松井浩文)は、9着敗退。

レースは9頭立てで行われ、道中はメムロボブサップ、アオノブラック、メジロゴーリキの人気馬3頭が先頭を入れ替えながら積極的に先行し、中間点を過ぎたあたりから外ミノルシャープ、アアモンドグンシン、内からはコマサンエースが合流し先頭集団を形成。コマサンブラックら後続はやや控える形で第二障害まで進行。

第二障害ではメジロゴーリキとミノルシャープ、アオノブラック、メムロボブサップが差なく仕掛け、アアモンドグンシン、コマサンエースと続いて挑戦。その中でもアオノブラック、メムロボブサップの2頭がすんなりと障害をほぼ同時にクリア。2頭の一騎打ちになるかと思いきやメムロボブサップがアオノブラックに徐々にリードを広げ、脚色が鈍ることなくそのままゴール。危なげない走りで見事旭川記念連覇を果たした。

2着には負けはしたものの安定した走りで最後まで粘りを見せたアオノブラックが入り、3着にはゴール前で一瞬止まりかけるも迫るインビクタをコマサンエースが振り切って入線。メムロボブサップを管理する坂本東一調教師、騎乗した阿部武臣騎手はともに「旭川記念」を昨年に続く連覇となった。

1着 メムロボブサップ
阿部武臣騎手
「連覇することができ、ホッとしています。トップハンデではありましたが、いつもどおりのレースをすることを考えて騎乗しました。(昨日の雨で)朝から軽馬場だったのでスピードレースになるだろうと思っていましたが、得意の先行力を活かして十分に息を入れられ、うまく障害もクリアしてくれたので良かったです。ライバルのアオノブラックが来たので負けられないなと一生懸命追いました。本当に強い馬で、重くても軽くても良いレースをしてくれる凄い馬だなと思います。これからも良いレースをお見せできるよう頑張りますので応援よろしくお願いします」

坂本師「絶好調だった」

旭川記念 口取り (C)ばんえい十勝

坂本東一調教師
「言葉に表しようがない程嬉しいです。レース前の健康状態も狂うことなく、絶好調だったので心配はないと思っていました。ゲートが開いた瞬間に騎手の動き、馬の状態共にバッチリだったので安心しました。10キロのハンデがありましたが、昨日の雨がメムロボブサップにとって有利になり良かったです。これからも良い状態を保ちながらレースに挑みたいと思っているので、これからも応援よろしくお願いします」

メムロボブサップ 90戦37勝
(牡7・ばんえい・坂本東一)
父:ナリタボブサップ
母:ピュアレディ
母父:アキバオーショウ
馬主:竹澤一彦
生産者:竹澤一彦

【全着順】
1着 メムロボブサップ
2着 アオノブラック
3着 コマサンエース
4着 インビクタ
5着 コマサンブラック
6着 ミノルシャープ
7着 キョウエイリュウ
8着 アアモンドグンシン
9着 メジロゴーリキ

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