ススキノ殺人事件2週間 同行者の行方追う

札幌・ススキノのホテルで男性が殺害された事件は、きのうで2週間が経過しました。警察は男性とホテルに同行した人物が事件に関わったとみて捜査しています。

事件は今月2日、ススキノのホテル客室の浴室内で、首を切断された男性の遺体が
見つかったものです。殺害されたのは恵庭の62歳男性で、1日午後10時半ごろ
別の人物と一緒にホテルに入室しましたが、2日午前2時ごろ、同行者が1人で退出しました。この人物はホテルを出ていったん南側に向いましたが、その後、ホテル前まで戻り、西の方角に歩いていったということです。

これまでの捜査で、客室には男性の頭部や凶器のほか、男性の所持品が残っていないことが分かっています。また同行者は入室時とは異なる服装でホテルを出ており、被害者の携帯電話の電源はこの人物が退室した時間帯に切られていました。

犯罪心理学が専門の北翔大の飯田教授は、同行者の退室後の行動や事件について
次のように推測します。(飯田教授)「(建物の近くに戻ってきたのは)自分の
所持品をホテルに忘れていったという不安の現れでは。発作的な犯行ではなく計画的で(被害者の所持品を持ち去ったのであれば)自分が逮捕されないための周到な準備はあったのかと考えます」

警察は、同行者の行方を追うとともに、男性と交友関係のあった人物を中心に
捜査を進めています。

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