戸塚純貴主演! ドラマの舞台は“食のテーマパーク”──「スーパーのカゴの中身が気になる私」CPインタビュー

「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」をはじめ、“グルメ”コンテンツに定評のある中京テレビが、同局初の連続ドラマ「スーパーのカゴの中身が気になる私」を7月22日から放送・配信する。戸塚純貴を主演に迎えた本作は、スーパーマーケットが舞台の物語。食を生業とする人々の姿を温かな目線からつづるコメディー×グルメ×ミステリー×アニメの人生ドラマだ。池田京平チーフプロデューサーが、連続ドラマ制作に懸ける思いや作品の見どころを語る。

SPECIAL INTERVIEW◆池田京平チーフプロデューサー

■「オモウマ」=グルメのイメージを生かした中京テレビらしい連ドラとは?

これまで放送局は、地上波で視聴率を獲得することを主眼にコンテンツを作ってきました。しかし、視聴方法が多様化する中で、配信サービスで全国の方々に見てもらえ、時代を超えて愛されるようなアニメやドラマなどのコンテンツを生み出そうと、中京テレビでは昨年夏からバラエティー番組や情報番組ではない分野の番組作りを始動させました。

新たなドラマ制作に向けて、あらためて中京テレビのイメージをリサーチしたのですが、「オモウマ」を代表格に“グルメ”とお答えになる方が非常に多かったんです。中京テレビならではのドラマのカラーを考えた時に、局のイメージとして定着しているグルメや食をテーマにした作品となりました。その第1弾として、今年3月に実験的に4話ドラマ「君が、おにぎり好きだから。」を制作し、それに続く初の連続ドラマとして挑戦したのが「スーパーのカゴの中身が気になる私」です。

■地上波の放送局として培ってきた家族全員が見られるコンテンツ

そして、連ドラを作る1本目だからこそ、地上波の放送局として長年培ってきた、安心・安全な家族全員で見られるコンテンツ作りを大切にしたいと思いました。僕自身もこれまで食を生業にしている方々を大勢取材してきました。何の打算もなく、ピュアにお客さまに喜んでもらいたいと仕事に取り組んでいる方々へのリスペクトがあります。今回の物語の舞台は、スーパーマーケットという食のテーマパーク。食品を扱う人々の仕事場で物語が展開していく群像劇は、中京テレビらしさが感じられるテーマだと思います。

共同テレビのプロデューサー・吉見健士さんに最初に企画書を見せてもらった時に、ただのグルメドラマではないところに引かれました。客のカゴの中身という謎があり、各話の最後に本当はその客がどういう人で、なぜそのような買い物をするのかという正解が分かる。ミステリーのような謎解き感覚があって、見ていてワクワクしますし、物語に引き込まれます。

■おいしさを伝えるだけでない食の現場の「人間」を描く

作中の君枝がつぶやくセリフ「スーパーのカゴの中に人生がある」に、このドラマの面白さが凝縮されています。「オモウマ」の取材先には、恐ろしいほど情熱をもった人たちがいた。グルメとドキュメンタリーを掛け合わせたことで、あのような番組が生まれたわけです。では、グルメとドラマを掛け合わせたらどうなるかと考えると、僕としては人間味を外せないし、大切にしたい。スーパーへ集まる一人一人にドラマがある。今回の作品では、笑いの中に“人間”が見えてくるものにできればと思います。

第1話の試写を見て、僕はシンプルに笑えたんです。どのドラマにも本当に伝えたいことがあります。「スーパーのカゴの中身が気になる私」は、そのメッセージを届ける前の入り口にしっかり笑える要素が散りばめられたエンターテインメントです。また、スーパーという身近な世界の出来事が描かれるので、登場人物の気持ちになって共感できる部分も多いのではないでしょうか。それが中京テレビらしさだと思います。

CAST

◆戸塚純貴(十文字雄三)

スーパーマーケット「ガネシヤ」でアルバイトする売れない俳優。
妄想が脳内でアニメ化する特殊技能を持ち、カゴの中身から客の人生を妄想して役作りに生かそうとしている。
ハリウッドへの夢を理由に別れた元恋人の由里子に合わせる顔がない。

◆石田ひかり(半田君枝)

「ガネシヤ」で働くレジ係のチーフ。
おしゃべり好きで、いつも誰かと世間話に興じている。
来店する老若男女、さまざまな客の素性を知り尽くしているため、雄三が得意げに披露する脳内妄想をことごとく打ち砕いていく。

◆清水麻璃亜(岡崎めぐみ)

「ガネシヤ」のレジ担当。
店のアイドル的存在で、めぐみのレジには行列ができることがしばしば。
バックヤードでは、君枝のよきおしゃべり相手でもある。
雄三のことは基本的にばかにしているが、どこか気にしているようでもあり…。

◆そのほかの出演者

永野宗典(店長・西尾金範)
新谷あやか(雄三の元恋人・設楽由里子)
ドロンズ石本(精肉部チーフ・牛久保太一)
渋江譲二(鮮魚部チーフ・蟹江直樹)
大水洋介(テレビ局プロデューサー・森山哲也)

◆各話ゲスト出演者

第1話:貴島明日香、森田想/第2話:竹中直人/第3話:岡田義徳、浅田芭路

【プロフィール】

池田京平(いけだきょうへい)
1996年中京テレビ入社。「PS」「アンデュ」「キャッチ!」の総合演出や、チーフプロデューサー(CP)として「前略、大とくさん」「オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。」「ROOMIC」ほか、数多くのバラエティー、情報、音楽番組を手掛ける。また、ドラマでも開局50周年ドラマ「翔べ!工業高校マーチングバンド部」のCPを務める。2022年コンテンツ開発グループに異動、CPとして4話ドラマ「君が、おにぎり好きだから。」の制作に続き、初の連続ドラマ「スーパーのカゴの中身が気になる私」を制作。

【番組情報】

「スーパーのカゴの中身が気になる私」(全10話)
中京テレビ
7月22日スタート
土曜 深夜0:55~1:25(東海3県で放送)
※TVer、Locipo、Hulu、U-NEXTで見逃し配信予定

【STORY】
かつて子役として名をはせた十文字雄三は、俳優としての再ブレークを期するもオーディションに落ちまくり、スーパーマーケット「ガネシヤ」で働いている。ハリウッド進出を夢想するばかりで、一向に仕事に身を入れない雄三に、レジ係のめぐみはあきれ顔。さえない日常が続く中、レジ係チーフの君枝から「スーパーのカゴの中には人生がある」と聞いた雄三は、スーパーはさまざまな事情を抱えた人々の人生が透けて見える、俳優業につながる環境と思い直す。勤務中に客のカゴの中身から他人の人生を勝手に妄想するようになった雄三の前にある日、客として元恋人の由里子が現れる。

【STAFF】
監督:佐々木豪、中山大暉/脚本:和田清人、灯敦生
主題歌:SaucyDog「夢みるスーパーマン」
プロデューサー:吉見健士(共同テレビ)、歌谷康祐(共同テレビ)/チーフプロデューサー:池田京平(中京テレビ)

>>>池田CPインタビューの完全版は「TVガイドみんなドラマ」(https://mindra.jp/post/20230719kago/)へ!

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