介護職員 新加算で基本給4.4%増 7割超「ベアのみ」で改善

介護職員等ベースアップ等支援加算を取得する事業所の介護職員の2022年12月末時点の基本給が、前年に比べて1万60円、率で4.4%増加したことが、厚生労働省の介護従事者処遇状況等調査でわかった。


ベースアップ等支援加算は、介護職員の賃金を月額で約9千円、率で3%程度引き上げるため、22年10月の介護報酬の臨時改定を経て創設された新たな加算。新加算の取得を届け出ている事業所割合は91.3%と高く、処遇改善に効果があったことがみてとれた。


賃金改善の方法としては、「ベースアップ等のみで対応」が71.1%と7割超を占めて最多。内訳をみると、「決まって毎月支払われる各種手当を新設」が65.9%で圧倒的に多くなっている。


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