大雨被害の五城目町(秋田)を支援 大槌のMOMIJI、19日現地入り

キッチンカーに支援物資を積み込むMOMIJIの社員と大槌町職員=18日、同町安渡

 記録的な大雨の影響で断水が続く秋田県五城目町を支援するため、大槌町の食肉加工業MOMIJI(兼沢幸男代表取締役)は19日、飲料水や消毒液などを届ける。両町は東日本大震災の復興支援を縁に交流。「恩返し」すべく現地に入ってニーズを把握し、今後の活動につなげる考えだ。

 大槌町安渡の事務所で18日、町から託された備蓄品の500ミリリットル飲料水1680本、消毒液300本をキッチンカーに積み込んだ。同社取締役の藤原朋さん(39)らが現地で、おにぎり100個と冷凍サバ150食分、かき氷200食分を振る舞う予定だ。

 震災発生時、大槌町内のホテルに五城目町などから訪れた43人が宿泊しており、従業員の誘導で無事避難。それ以来、五城目からボランティア参加や仮設住宅へ米を届けるなど物心両面でのサポートが続いた。昨年8月の大雨の際には、MOMIJIの秋田県出身者らで現地を訪ね、炊き出しをしている。

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