国民民主党・伊藤孝恵参院議員に聞く玉木・前原不仲説の真相と野党共闘の是非!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年7月16日に公開された動画ではゲストに国民民主党参院議員の伊藤孝恵氏をお招きし、玉木氏と前原氏の不仲説や愛知の選挙事情、野党共闘について語っていただきました。

第三者から見た玉木氏と前原氏の関係性とは?

【このトピックのポイント】
・玉木氏と前原氏は同じゴールを目指しているが山の上り方が違う
・労働組合=票ではない。投票してもらうための働きかけが重要
・国の重要政策で一致できるかどうかが野党共闘のスタート地点

伊藤氏のプロフィールは以下の通りです。

2016年の出馬は育児休業中の国政出馬ということでバッシングを受けたものの、勤務していたリクルートは「どうせ落ちるから」と快諾。

当選後は会社員と国会議員を掛け持ちしたいという伊藤氏の思いに対し、会社も前向きに検討したものの、職性などの事情から断念し、伊藤氏は任期前日に退職したとのことです。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして伊藤氏に回答していただきました。

玉木さんと前原さんってやっぱり仲悪い?

2022年度予算案の賛否をめぐる動きから噂されるようになった、玉木氏と前原氏の不仲説。選挙ドットコムちゃんねるでは過去、直接ご本人に質問しています。今回は伊藤氏にもお話を伺いました。

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伊藤氏は「どのくらいしゃべっていいんですか?」と冗談を飛ばしつつ「真面目に答えると、政策的には超仲良しで政局的には超仲悪いんじゃないですかね」とコメントしました。

例えば、安全保障政策の勉強会で玉木氏と前原氏が議論するときには「2人の共鳴度合いが本当に高みに上っていく感じ。聞いていて勉強になるし、気持ちがいいし、本当にこの人たち同志なんだなと思う」と伊藤氏。

一方で、政局については非自民・反共産を掲げ二大政党制で政権交代を目指す前原氏に対し、玉木氏は政策の違う政党同士で大きな塊を作ってもすぐに壊れてしまうという考えの持ち主です。

伊藤氏は2人の違いについて「実現したいゴールは合っているんだけど山の上り方が違う」と表現。「仲が悪いということに集約されてしまうと意味を取り違える」と説明しました。

玉木氏とは仲の良い印象がある伊藤氏ですが、前原氏とはどのような関係性なのでしょうか。それについて問うと伊藤氏は「めちゃくちゃ可愛がってもらっている」と力説。一緒にカラオケに行くこともあるそうです。

また、台湾で蔡英文総統に謁見した際には、蔡氏を尊敬する伊藤氏に前原氏が全部質問を振ってくれたとのこと。

伊藤氏「お二人ともどちらが近いということではなく、どちらも本当にここまで育ててきてくださった先輩ですね」

愛知の選挙事情教えて!

選挙では労働組合が強いと言われている愛知県ですが、統一地方選挙では組織力の陰りも指摘されています。

それについて伊藤氏は「組合を1つのかたまり、1つの票みたいに認識するのはやめた方がいい」とコメント。「同じテレビCMを7回見ると商品の購入率が上がる」というマーケティングのセブンヒッツセオリーになぞらえて、労働組合との関係は「1ヒットの権利があるだけ」と語ります。

そのチャンスを生かしたうえで「理解をしてもらう、好意を持ってもらう努力をしていくことだと思います」と続けました。

もう1つ、愛知の選挙事情を語るうえで欠かせないのが、河村たかし名古屋市長と減税日本です。伊藤氏は1回だけ河村氏に会ったことがあるそうで、その時には顔と名前を認識してもらえず「あ~んだ誰だ~」と言われてしまったとのことです。

河村氏の強さについて伊藤氏は「選挙モンスター」と表現。勢力拡大のために意欲的に活動している点については「熱量がある方には情報や信頼が集まりますから、私たちももっと熱を持って活動しないとダメですね」と評価しました。

立憲民主党・泉代表に一言

7月5日、立憲民主党の泉代表は野党間で候補者の一本化を模索する考えを表明しました。これに対し玉木氏は野党間の候補者調整を拒否する姿勢を強調しています。

伊藤氏はかつて同じ政党で一緒に働いた泉氏の心情に思いを馳せつつ、一方で安全保障や経済政策の観点から共産党を含む野党間の候補者調整はできないとコメント。

「政策がすりあっていないのに選挙の時だけ共にするのは有権者に見透かされる、という玉木代表の考えと私も同じです」と続けました。

とはいえ、野党がまとまらなければ与党に有利になってしまうのも事実です。

伊藤氏は複数の政党がまとまって政権を担うには、外交防衛、雇用経済、憲法など国の根幹をなす政策をすりあわせることが不可欠とコメント。

野党はこれまでその努力を怠ってきたとし、共闘するにはまず各党がそれらの政策の柱をしっかりと立てることが必要との見解を示しました。

動画本編はこちら!

第三者目線から見えた玉木氏・前原氏の不仲説の真相とは?

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