涼しげなピンク色の大輪咲き誇る 大磯・東の池のハス見頃

水面一面に咲き誇るハス。近くを走る新幹線との〝共演〟も=大磯町生沢の「東の池」

 ハスの名所として知られる大磯町生沢の「東の池」で、数々の大輪が見頃を迎えている。連日の猛暑の中で淡いピンク色の花に清涼感を求めて、県内各地から多くの人が訪れ、撮影や観賞を楽しんでいた。

 東の池は江戸時代に農業用水向けに造られた約4千平方メートルのため池。一時期は外来生物などの影響でハスが水面から姿を消したが、2018年にかい掘りを実施し、町民有志による保全活動なども奏功し、現在は水面のほぼ全域を覆うまでに「復活」した。

 水面から1メートルほどの高さに成長したハスの間にスイレンも見られ、トンボやハチが花々を行き交っていた。茅ケ崎市から夫婦で訪れた大滝竜平さん(79)は「時々近くを通るけれど花を意識したことがなかった。これほど広範囲に咲いているのは見事」とシャッターを切っていた。

 JR二宮駅からバス「生沢」下車。

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