鎌倉の産院が24年3月末に閉院 存続願う市民が署名活動 市内でお産ができる病院は2カ所に減少

来年3月末をもって閉院する湘南鎌倉バースクリニック(湘南鎌倉総合病院提供)

 鎌倉市山崎の産院・湘南鎌倉バースクリニックが来年3月末をもって閉院する。閉院により市内でお産ができる病院は3カ所から2カ所に減少。閉院後は系列の湘南鎌倉総合病院(同市岡本)に集約されるという。閉院を巡り、市民から見直しを求める署名活動が起きるなど存続を願う声が挙がっている。

 湘南鎌倉総合病院によると、「バースクリニック」は、2016年5月に開業。地域医療を支えてきたが、両院や両院を運営する医療法人徳洲会で検討した結果、閉院することになった。同市市民健康課は「お産の数は減少しており、数的には二つでカバーできると思う」としている。

 一方、わずか8年足らずでの閉院を巡っては、市民が署名活動を展開。6月末に「バースクリニック」のサイトで閉院が伝えられると、半月で、1600人以上がオンライン署名をするなど存続を望む声が地元に広がっている。

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