孫世代が「詐欺に気を付けて」 横浜でバス・地下鉄車内アナウンス収録

原稿を手にアナウンスを練習する児童ら=横浜市戸塚区の戸塚署

 小学生が1年間の総合学習を通じて特殊詐欺の被害防止などを学ぶ、神奈川県内初の授業が横浜市立南舞岡小(同市戸塚区)で行われている。18日には同校4年の29人が戸塚署を訪れ、オレオレ詐欺防止を呼びかける音声を録音した。地下鉄の駅やバス車内で子どもたちのアナウンスを流すことで、詐欺防止につなげる考えだ。

 「地域のおじいちゃん、おばあちゃんへ。息子を名乗る電話がきたら、警察に通報してください」─。

 明るい声で原稿を読んだ児童らは、詐欺への警戒を呼びかけるアナウンスを複数パターン作成した。児童の一人(9)は「悪いことをして人からお金を取るなんて良くない」と表情を引き締めた。この日の児童たちは護身術や指紋採取の鑑識体験にも取り組んだ。

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