【シティ来日インタビュー】ルベン・ディアス「冨安は“この先が非常に楽しみだ”という意味で、私と似ている」

写真:来日翌日に日本メディアの取材に応えたルベン・ディアス

7月23日に横浜F・マリノスと、26日にバイエルンとプレシーズンマッチを戦うため、マンチェスター・シティが日本にやって来た。昨シーズンにプレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグを制し“トレブル”を達成したチームを間近で見られるとあって、日本のサッカーファンの期待は高まっている。

そんななか、守備の要としてチームを後方から支えるルベン・ディアスが、日本のメディアのインタビューに応えた。
 

◉ルベン・ディアス インタビュー

ーーマンチェスター・シティに加入したことで、自身がどう成長したと思いますか?
「今の私があるのは、ひとえにマンチェスター・シティに入り、そこでプレーしてきたからだということは断言できます。ただし、一つ断っておかなければいけないのは、私が加入する以前から、マンチェスター・シティは間違いなく「これからものすごいことをやってのけるチームなんだ」ということがはっきりと分かるような道を歩み始めていました。そういう意味では、すでにあるべき姿を見せ始めていたマンチェスター・シティの中に入って私も成長できたわけですが、私が持っている大きな特性は何かと言えば、周りの選手のベストを引き出すことなんじゃないかと自負しています。マンチェスター・シティに私が入ったこと、そして私が成長してきたことを通じて、周りの選手がベストの力を発揮するための一助になれたかなと思っています」

ーー新シーズンに向けてどうモチベーションを維持していきますか? 3冠達成後にモチベーションを保つことは簡単なことではないと思いますが……。
「プレミアリーグでは、“大変”が当たり前だと思っています。決して簡単なことではありませんが、幾度もそれ(優勝)を重ねていくことが大事だと思っています。振り返ると本当に驚くような1年間になりましたが、それでもまたチャレンジできる、挑むことができるというのは喜びでもあるんじゃないかと思っています」

ーー3冠を達成したあと、ジョゼップ・グアルディオラ監督からはどんな言葉をかけられましたか?
「言葉というよりも雰囲気で……ともかく胸を張って、『やった』という感極まった雰囲気、充実感というものがにじみ出ていたと思います。それは我々選手だけではなく、クラブに関わる全員が成し遂げたことなんだという。何とも言えない満足感、よくぞやってくれたという感激が何よりも私たちに伝わってきました。ここまでやれたんだ、やったんだという満足感やうれしさがありました。それはペップ以下、皆が共有する感覚だったと思います」

ーーチームには新たにマテオ・コヴァチッチが加わりました。どんな期待をしていますか?
「同時に私たちとしては、(ギュンドアンという)非常に惜しい選手、非常に素晴らしい選手を一人手放すことになりました。非常に卓越した選手でしたが、『サッカーとはそういうものだ』ということを忘れてはいけないと思っています。そして新たに加わってくる仲間(コヴァチッチ)についてですが、彼は本当に最高水準の能力を持っている優秀なプレーヤーですし、極めて、極めて、極めてハイクオリティな資質を持った選手です。これからどうつながりや関係性を作っていけるか、そして彼の理念や思想がマンチェスター・シティとどう結びついていくのか、楽しみにしています」

ーー冨安健洋選手の印象は? 同じDFとして優れていると思うのはどんな点でしょうか?
「非常に優れた選手だと思っています。もう一つ言えることは、彼が今、考えられる最高の環境にいるんじゃないかということです。アーセナルがプレミアリーグの中でもベストのチームの一つであることは間違いありませんから。実際に対戦(対峙)したことはありませんが、もちろん試合をしている様子は見ています。そこで感じるのは、まだまだ伸びしろがあるなということ。非常に先が楽しみだという意味で、私と似ているなと(笑)。これからさらに成長していくんじゃないかと思っています」

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