劇団NLT 「ザ・フォーリナー」8月、グレッグ・デールの演出で

劇団NLTが8月に「ザ・フォーリナー」を上演する。
39歳で早逝した作家・ラリー・シューの傑作戯曲、タイトルの「ザ・フォーリナー」、「フォーリナー=外国人」のこと。物語の舞台はアメリカ南部ジョージア州の田舎。
1964年に公民権法が成立、翌年、選挙権法も成立し、選挙権に対する保護を定めた。南部中のアフリカ系アメリカ人は直ぐに選挙権登録したが、20世紀、初めてジョージア州からアメリカ合衆国議会にアフリカ系アメリカ人議員を送り出すまでには数年を要した。また、1966年、レスター・マドックスがジョージア州知事に選ばれたが、彼は自分の経営するレストランに入ろうとしたアフリカ系アメリカ人の公民権示威運動者を脅したことで名声を得ていた。そんなことからもわかるように人種差別の根強い地域であることが歴史的な経緯でも頷ける。コメデイの部類ではあるが、実は様々な問題を含んでおり、ちょっとサスペンス風な展開、詳しくは劇場で!
NLT文芸演出部、グレッグ・デール氏の「外国人」としての立場や感性が、本作におけるアメリカの背景、田舎の人たちの感覚や心情を、よりわかりやすく創り上げてくれるはず。そしてチャーリーのドタバタ劇は、SNSを駆使して対面交流を避けたがる現代社会に警鐘を鳴らす[喜劇]となり得るのか?!1968年より喜劇運動を展開しているNLTが送る、この夏の“笑劇”を。

あらすじ
アメリカ南部ジョージア州の田舎、湖のそばにあるさびれた民宿が舞台。
常連客フロギーが、恥ずかしがり屋の友人チャーリーとやってくる。フロギーは仕事で数日出かけるが、チャーリーは周りの人と話したくない。そこでフロギーは、チャーリーを外国人として紹介し、彼に言葉は通じないから話しかけないで、と出かけていく。宿の女主人や、訪れる町の人たちは初めて見る外国人に対して興味津々。
言葉が理解できないと思われたチャーリーは、彼らの様々な内緒話を聞く事になり、予想もしなかったハプニングが!!!ユーモアたっぷりのコメディをお届けします。

概要
日程・会場:2023年8月2日(水)~6日(日) 池袋・シアターグリーンBOX in BOX
キャスト
フロギー 海宝弘之
ベティ 葛城ゆい
チャーリー 桑原一明
オーウェン 川﨑敬一郎
エラード 大槻千草
デビッド 小泉駿也
キャサリン 吉越千帆
スタッフ
作:ラリー・シュー
翻訳:小田島恒志
演出:グレッグ・デール
美術デザイン:松野潤
照明プラン:宮永綾佳
音響プラン:小林史
衣裳デザイン:伊藤早苗
舞台監督:竹内一貴

問合・予約 https://forms.gle/qtqcrQAa4xmwZcbR8 03-5363-6048(平日11~17時)

ティザー動画
https://youtu.be/ZKIJ7sKpnF4

公式Twitter:https://twitter.com/nlt_seisaku

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