国重要文化財・刀剣「山姥切国広」を足利市が3億円で購入へ

 足利市は、国の重要文化財で人気オンラインゲーム「刀剣乱舞」のキャラクターになっている刀剣「山姥切国広」を所有者から購入することになりました。その金額にも驚きです。

 足利市と市が出資する足利市民文化財団が3億円で購入することになった刀剣「山姥切国広」は、1590年・安土桃山時代に市ゆかりの刀鍛冶、堀川国広が当時の足利領主の命令により作ったものです。国広の最高傑作とも言われる名刀で、国の重要文化財に指定されています。

 人気オンラインゲーム、刀剣乱舞のキャラクターにもなり6年前と去年(2022年)、市内で展示した際は、合わせて6万3千人を超える人が訪れました。

 市が所有者と何度も面会し、文化財として保護したいと意向を伝えた所、譲渡したいとの話があり、どういった形で購入するのか調整を進めてきました。

 3億円という金額は、有識者による評価委員会で客観的に評価したもので、足利市民文化財団が2億円を支出、残りの1億円は市が寄付やクラウドファンディングで募るということです。

 市はクラウドファンディングの募集を今年(2023年)9月1日から始め今年度中(2023年度)には、所有者と売買契約を結ぶ予定です。その後、来年度(2024年度)末頃に山姥切国広の展示会を開催する計画です。

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