パリ・サンジェルマン(PSG)が、セビージャのモロッコ代表GKヤシン・ブヌ(32)の獲得に動いているようだ。フランス『フット・メルカート』が報じている。
ボノの愛称で知られるモロッコ代表GKは、昨シーズン終盤に新指揮官に就任したホセ・ルイス・メンディリバル監督が、エイバル時代の教え子であるセルビア代表GKマルコ・ドミトロビッチを重用し始めたことで、ここに来て序列が低下。そういった事情もあり、今夏の去就が注目される選手の一人だ。
正GKとしても頼れるセカンドGKとしても需要があるベテラン守護神に対しては、これまで国内外のビッグクラブやサウジアラビア方面からの関心も伝えられる。
そういった中、『フット・メルカート』の報道では、ルイス・エンリケ監督率いるPSGが獲得に具体的な動きを見せているという。
イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマが正GKを務めるパリの巨人だが、その守護神はパフォーマンスの波が大きく新指揮官はその能力をあまり買っていない模様。また、控えの人材もやや手薄な状況となっており、クラブはボノ獲得へ1200万ユーロ(約18億9000万円)程度のファーストオファーを掲示した模様だ。
一方、セビージャはボノの売却自体は考慮しているものの、移籍金を1500万ユーロ(約23億7000万円)に設定。さらに、300万ユーロ(約4億7000万円)をアドオンとして要求する考えのようだ。
現時点で目立った競合クラブはなく、今後PSGが獲得の意思を強めた場合、交渉成立の可能性は十分にあるようだ。
ボノはアトレティコ・マドリーのBチームに加入した2012年7月からスペインでプレー。ジローナ時代の2017-18シーズンにようやくプリメーラデビューを果たした遅咲きGKだが、2019-20シーズンから元スペイン代表GKセルヒオ・リコのPSG入りを受けて、セビージャにレンタル移籍。
以降は正守護神に君臨し、公式戦140試合に出場。2度のヨーロッパリーグ制覇に貢献し、個人としても2021-22シーズンにサモラ賞を受賞している。
