J1横浜Mは23日、イングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティーとの国際親善試合(午後7時・国立)に臨む。欧州チャンピオンズリーグを制した最強軍団にいかに挑むか。22日、前日会見に出席した主将のMF喜田拓也(28)は「プレーを通してマリノスの魅力を世界に発信するいい機会。恐れずに戦いたい」と気概をにじませた。
昨季リーグ35試合で36ゴールを挙げた「怪物」FWハーランドを筆頭に、各ポジションに世界最高峰のプレーヤーが並ぶ欧州王者。だが、喜田は「思い出づくりの試合ではない」と言い切る。
「攻守ともに主導権を握りにいきたい。最初から腰が引けた戦いをするのではなく、チャレンジすることで見えるものがあると思う」。闘将は、本気で戦うからこそ学びがあると知っている。
2019年の来日時は1―3で敗戦。当時もスタメン出場した喜田は特に対戦が楽しみな選手としてMFのデブルイネとフォーデンを挙げる。
デブルイネの負傷の情報に肩を落としながらも、「4年前、ピッチで体感した身としては、全員レベルが高い中でも別次元だった」と回顧。フォーデンについては「当時は有望な若手の一人という感じだったが、そこからぐんぐん伸びて欠かせない選手になった」と再会を心待ちにする。
中断期間明けの浦和戦に向けて弾みを付けたい一戦でもある。「マリノスの姿勢にこだわって勝負したい」。得がたい経験―では終わらせない。