生肉に汚れた紙皿・・・河原にバーベキューごみが大量放棄、警察が捜査に乗り出す事態に 広島の太田川

太田川の河原に放置されたバーベキューこんろやビニールシート、ごみなど

 バーベキューを楽しむ人々がまるで瞬時に姿を消したかのような光景だった。広島市安佐北区の1級河川・太田川の河原で18日朝、近隣住民がバーベキューこんろや酒、生肉などが大量に残されているのを発見。悪質な放置を重く見た地元自治会が通報し、広島県警安佐北署が捜査に乗り出す事態に発展した。

 近隣住民や安佐北署によると、約20人の男女グループが17日夕方から夜にかけて太田川左岸側の河原でバーベキューを実施。片付けをせずに立ち去ったとみられる。18日朝には網や炭、トング、バーベキューこんろが置かれたままで、広げられたビニールシートの上に生肉、ワイン、汚れた紙皿、ペットボトルなどが散乱。厳しい日差しを受けて悪臭を放っていた。

 場所は広島市立北部医療センター安佐市民病院の近く。昨年8月にも、ほぼ同じ場所でこんろや食材などが大量に放置され、撤去に税金が使われた。後を絶たない放置に地元の河戸自治会は「悪質過ぎる。治安の悪化も招きかねない」と憤り、安佐北署に通報した。

 同署は車の目撃情報などから、グループの一員を特定。廃棄物処理法違反などに問われる可能性も示して注意した結果、18日夕方ごろ数人で撤去に訪れたという。

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