「完全復活」で開幕 神輿 直江津から高田へ 第48回上越まつり 上越市

ご神体を納めた祇園神輿が高田に向け八坂神社を出発。4年ぶりに人力で運んだ(23日午後2時22分)

第48回上越まつりが23日、上越市で開幕した。会期前半の26日までは高田祇園祭。同日に八坂神社(同市西本町4)の祇園神輿(みこし)が直江津から高田へと運ばれた。

八坂神社では午後1時30分から、巡行の無事を祈願する発輿祭(はつよさい)が行われた。昨年は規模縮小のため25日に神事が行われたが、4年ぶりの完全復活となる今年は例年通り23日に行われた。氏子役員をはじめとした関係者や参拝に訪れた一般市民が見守る中、ご神体が神輿に移され、同2時20分に台車に乗せた神輿が同神社を出発した。

岩片稔彦宮司(44)は「事故がないことを祈りつつ、高田、直江津ともに盛り上がることを願う。多くの皆さんに参拝してもらいたい」と語った。

昨年は感染症対策のためトラックで神輿を運んだが、今年はコロナ禍以前と同様に、シルバー人材センターから派遣された高齢スタッフが台車を引き、高田の入り口となる同市北本町4の白山神社まで運んだ。先導役を務めた二ノ倉愼次さん(76)は「無事に運べて安堵(あんど)している。健康でないとこういう仕事はできない。生きがいなので、できる限り続けたい」と話した。

白山神社からは周辺6町内の子供会による行列が陀羅尼八幡宮(同市北本町2)まで行われ、八幡宮で前夜祭を実施。夜には祇園祭の完全復活を祝う花火が高田城址公園で打ち上げられた。

高田に到着した神輿が子供会の行列で陀羅尼八幡宮へ(23日午後4時50分)

© 株式会社上越タイムス社