仲間・指導者・親 感謝しサッカー スペインで活躍 吉村碧選手(大潟区出身) 子どもたちと交流

子どもたちへサッカーの基本や心持ちなどを話す吉村選手(中央)

サッカー女子のスペインリーグで活躍している大潟区出身の吉村碧(みどり)選手(30)がこのほど、同選手を応援する団体の企画により浦川原区でサッカーチームの子どもたちや保護者、指導者らと交流を持った。

同選手は大潟町小1年からサッカーを始め、地元の頸北FCリベルタやOFCファンタジスタなどでプレー。県外の強豪高校や短大に進み、なでしこリーグを経て2020年に、以前から憧れていたスペインへ。同2部リーグの「カセレニョ フェメニーノ」に所属し、サイドバック(DF)で奮闘している。

欧州で頑張っている同選手を支援しようと、つながりのあるスポーツ関係者により「吉村碧選手を応援する会」が発足。今回、同選手の帰国に合わせ浦川原区横住の月影の郷で交流イベントを企画した。浦川原イレブンボーイズやくびき野FCなどの子どもたち22人が参加した。

会長の石田裕一・上越地区サッカー協会会長(60)は「碧さんを応援したいという趣旨。支援の輪を広げて、協力していきたい」と前向きに話す。

吉村選手は6月初旬に帰国し、7月下旬までの滞在期間で、少年チームなどと交流の機会をつくっている。「サッカーはチームであり、1人ではできない。スペインでもチームメートに助けられている。仲間やコーチ、親御さんがいてサッカーができることを伝えていきたい」と話し、「いろいろな方に応援し、支えていただいていることに感謝したい。活躍して恩返ししていきたい。体力と情熱が続く限り頑張りたい」と抱負を話した。

◇上越スポーツラボ DEW 吉村選手をサポート

子どもや選手の活動を支援するスポーツの新団体「上越スポーツラボ DEW(デュー)」(柴田学代表)が吉村選手の応援やサポートに乗り出す。

同団体は5月、「上越からオリンピック選手」をスローガンに、指導者やメンタルトレーナー、理学療法士、栄養アドバイザーらスペシャリストが集結し、上越地域の子どもたちやスポーツ選手の環境づくり、中高生の競技力向上を目的に立ち上がった。現在スタッフは16人。

吉村選手とつながりのあるスタッフがいて、目的の一つ、トップアスリートサポートでの支援に動いた。サッカー教室や講演会を開き、協賛金や寄付金を募って支援し、スペインでの活動をホームページで伝えることなどを想定している。

柴田代表は「子どもたちにプロサッカー選手の活動を伝え、夢を与えて、スポーツによる地域活性化のモデルをつくっていきたい」と話す。吉村選手は「周りの皆さんが動いてくださり、うれしい。上越の子どもたちがスポーツを通じて、すてきな大人になっていく活動を手助けできたら」と話している。

問い合わせは柴田代表(電080・5003・8526)へ。

吉村選手(前列中央)を囲み、参加者全員で記念撮影
連携を確認した、上越スポーツラボDEWの瀧田雅恵さん(左、スポーツ栄養アドバイザー)と女子プロサッカーの吉村選手

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