昨年度、6つの千葉県立病院で発生した死亡事故を含むアクシデントなどが1万1000件近くに上ることがわかりました。県が調査を始めた2016年度分以降で、最多になります。
県は2016年度から県内6つの県立病院を対象に医療現場での死亡事故を含むアクシデントや患者への影響が軽かったミス、いわゆる「ヒヤリ・ハット」事例の報告を求めています。
それによりますと、2022年度、県内6つの県立病院で起きた死亡事故を含むアクシデントとヒヤリ・ハットは、合わせて1万0989件だったということです。
提供された医療で患者が死亡したアクシデントは9件で、前年度よりも4件減少しました。
一方、薬剤の内服忘れや療養中の転倒など、患者への実害がない、または影響が軽いとされるヒヤリ・ハット事例は1万906件発生していて、全体の99.2%を占めています。
県は、死亡事故を含む事例を医療従事者の間で、積極的に情報共有することで再発防止を図りたいとしています。