初優勝目指すブラジル、W杯デビューの23歳FWアリ・ボルジェスが圧巻のハットトリック&アシストで全4ゴールに絡み初出場パナマを一蹴【2023女子W杯】

[写真:Getty Images]

24日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループF第1節のブラジル女子代表vsパナマ女子代表がオーストラリアのハインドマーシュ・スタジアム(アデレード)で行われ、ブラジルが4-0で勝利した。

9大会連続9回目の出場も、男子と違いまだ優勝がないブラジルと、今大会が初出場となるパナマの一戦となった。

ブラジルは[4-4-2]のシステムで臨み、デビーニャとビア・ザネラットの代表100キャップ超えの経験豊富な2人が2トップでコンビを組んだ。なお、“サッカーの女王”と呼ばれ10番を背負い、6大会連続ゴールの期待が懸かるマルタはベンチスタートとなった。

初出場のパナマは[5-4-1]のシステム。なでしこジャパンと仙台で親善試合を戦った相手。その試合の先発メンバーのうち、8名がブラジル戦でも先発出場。W杯での初陣となった。

19分、左サイドのスペースに出されたスルーパスにデビーニャが抜け出すと、ボックス左からクロス。これをファーサイドでで待っていたアリ・ボルジェスがヘッド。これが見事に決まり、ブラジルが幸先良く先制する。

攻め立てるブラジルだが、なかなか決定機は作れず。それでも36分、ボックス内での混戦となるとルアナの強烈なミドルシュートが枠を捉えるも、GKジェニス・ベイリーがワンハンドセーブを見せて追加点を許さない。

しかし39分にブラジルは追加点。左サイドを突破したタミレスがボックス左から鋭いクロス。ファーサイドへのボールをアリがヘッド。GKベイリーがセーブも、こぼれ球をアリが詰めてブラジルが2点目を奪う。

2点リードで迎えた後半もブラジルが立ち上がりから押し込むと、48分に圧巻のゴールを奪う。左サイドを仕掛けると、タミーレスのスルーパスに抜け出たデビーニャがアドリアーナとワンツーを仕掛けてボックス左角からダイレクトクロス。アリがうまく抜け出してトラップすると、シュートではなくヒールで流し、最後はザネラットがダイレクトシューを蹴り込んだ。流れるようなパスワークであっという間の3点目となった。

良い形が作れないパナマだったが、58分に決定機。ボックス左でボールを持ったカリナ・バルトリプ=レジェスが切り返してボックス内に入り右足シュート。強烈なシュートがゴールに飛んだが、GKレチシアがセーブ。パナマにとっては、初の枠内シュートとなった。

さらに70分にもブラジルが魅せる。左サイドからのジェイゼのクロスに対し、ラインの裏に飛び出したアリがフリーでドンピシャヘッド。GKの股を抜いたシュートが決まり、アリはW杯デビュー戦での見事なハットトリックを記録した。

ブラジルはハットトリックのアリを75分で下げ、マルタを投入。これでマルタは6大会連続の出場となった。

終盤にかけてパナマはゴールに迫るシーンも見られたが、ブラジルの攻勢は止まらず。

ブラジル女子代表 4-0 パナマ女子代表

【ブラジル】

アリ・ボルジェス(前19、前39、後25)

ビア・ザネラット(後3)

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