「欲張らない、焦らない」 渋野日向子の目指す“ぼちぼち”

練習場で最終調整した(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー◇アムンディ エビアン選手権 事前(26日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6527yd(パー71)

「欲張らない、焦らない」。渋野日向子が今週のひとことに“ぼちぼち”をあげた。

5月の国内ツアー「ブリヂストンレディス」から日米通じて5試合連続で予選落ち中。「そんなに落ち込んでいない」と結果につながらない中でも自らのゴルフを見つめ続けてきた。

左手の痛みは「ほとんどない」とか(撮影/村上航)

左手の痛みを抱え、一時はテンフィンガーグリップでプレーすることもあったが、再び左右の指を絡めるインターロッキングでフランスのメジャーに挑む。

「その痛みを利用することによって、握り過ぎているから痛いんだとか、そういう意識に変わる分、良かったかなと。力んで力んでの悪循環だった。いい風にとらえていきたい。痛みはほとんどない」と前を向く。

まずは週末のプレーを目指す(撮影/村上航)

3週前のメジャー「全米女子オープン」を終えて日本に一時帰国。トレーニングにも汗をかいたが、「実家でグータラしていた。クーラーがんがんです。家族とワンちゃんと過ごした」と心身ともにリフレッシュに務めた。

1994年に始まり、2013年にメジャーに昇格した今大会だが、1997年には日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長が優勝。2009年、11年には宮里藍さんが制し、17年大会を最後に現役から退いている。「誠に勝手ながら日本人にはゆかりがある」と不思議な縁を感じている。

リラックスムード(撮影/村上航)

「もう少し根拠あっての上位争いができるように。もがき続けていければ。しっかりと4日間戦いたい。自分のしたいゴルフ、体の動きができたらいい」。2年連続2度目の出場。美しいレマン湖を背に3カ月ぶりとなる週末のプレーを目指す。(フランス・エビアン/玉木充)

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