地区首位のブリュワーズ パイレーツからカルロス・サンタナ獲得

通算290本塁打の実績を誇るベテランスラッガーが地区最下位のチームから地区首位のチームへ移籍することになった。日本時間7月28日、ブリュワーズは18歳の有望株ジョニー・セベリーノとのトレードでパイレーツから37歳のスイッチヒッター、カルロス・サンタナを獲得したことを発表。トレードを知らされたサンタナは「少し驚いた。たいていの場合、チームは同地区内でのトレードを避けようとするから。でも、これが野球であり、ビジネスであるということは理解しているよ」とベテランらしく冷静にコメントした。

サンタナはインディアンス(現ガーディアンズ)時代の2019年に打率.281、34本塁打、93打点、OPS.912の好成績を残したあと、3年連続でOPS.700未満のシーズンを過ごしていたが、パイレーツに加入した今季はここまで94試合に出場して打率.235、12本塁打、53打点、OPS.733を記録。通算300本塁打まであと10本、通算1000打点まであと22点に迫っている。ナ・リーグ中地区の首位に立つブリュワーズだが、打線の得点力不足やパワー不足に悩まされており、通算290本塁打の実績を誇るサンタナには弱点解消のための活躍が期待される。また、一塁手で今季メジャートップとなる守備防御点+6をマークしており、攻撃面のみならず守備面での貢献も期待できそうだ。

ブリュワーズからパイレーツへ移籍するセベリーノはドミニカ共和国出身の遊撃手で、2022年1月にブリュワーズとマイナー契約。昨季はドミニカ共和国のサマーリーグで48試合に出場して打率.268、3本塁打、25打点、10盗塁、OPS.724を記録し、今季はルーキーリーグで12試合に出場して打率.250、4本塁打、10打点、5盗塁、OPS.871をマークしている。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでブリュワーズのトップ30圏外だったセベリーノだが、2022年の国際FA有望株ランキングでは21位の評価を受けていた。

なお、ブリュワーズのマット・アーノルドGMは「もっと戦力補強したいか?」と尋ねられて「もちろん、まだ(補強できそうな選手を)探しているよ」と答えている。

The post 地区首位のブリュワーズ パイレーツからカルロス・サンタナ獲得 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.