【MLB】ダブルヘッダーで大谷劇場! 第1試合でメジャー初完封&第2試合で2ホーマー

写真:完封&マルチ本塁打の離れ業を披露した大谷 ©Getty Images

前日の雨によりダブルヘッダーとなったタイガースとエンゼルスのカードで大谷翔平が二刀流の本領を発揮する活躍を見せた。

まずは前日急遽登板が決まった第1試合のマウンドで躍動。1回表をわずか9球で三者凡退に片付けると、4回まで1人のランナーも許さないパーフェクト投球を披露する。打線も大谷の好投に応えて4回までに3点を先制すると、援護をもらった大谷は中盤以降も好投を続けた。

5回裏の先頭打者ケリー・カーペンターにこの試合初の安打を許したものの、続く打者を併殺に打ち取ると、6回裏も四球で出した走者を併殺で打ち取るなどタイガース打線を寄せつけず。

結局、8回まで3塁すら踏ませない快投で9回もマウンドに登ると、この回も三者凡退に打ち取り見事メジャー移籍後初の完封勝利を達成。9回111球、被安打1、与四球3、奪三振8とノーヒットノーランに迫る圧巻の投球だった。

しかし、この日の大谷の活躍はこれで終わりではなかった。続く第2試合も「2番・DH」でスタメン出場すると、第1試合では5打数0安打に終わってしまったバットが真価を発揮する。

チームが3点を先制して迎えた2回表の第2打席にストレートを捉えてレフトへ37号2ランをたたき込むと、4回表の第3打席には右中間へ高々と38号ソロを放ち二打席連続ホームランをマーク。本塁打数リーグ2位のルイス・ロバートJr.を10本差と突き放す鮮烈な活躍を見せた。

この活躍で大谷は今季の投球成績を9勝5敗、防御率3.43、奪三振156、打撃成績を打率.298、38本塁打、80打点、OPS1.070としている。

MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、ダブルヘッダーの一方の試合で完封勝利をマークし、もう一方の試合でホームランを放つのは史上初の快挙。

そもそもダブルヘッダーの1試合を完封し、もう1試合に投手以外で出場した選手は1900年以降ベーブ・ルース以外存在しておらず、すでに数多くの偉業を積み上げてきた“大谷劇場”に新たな1ページが加わった。

日本時間29日からはプレーオフの進出枠を争うライバルのブルージェイズとの対戦が控えており、その先にも強豪チームとのカードが待ち受けるなど試練の時を迎えているが、厳しい試合が続く中で大谷がどのようなパフォーマンスを披露してくれるのか、今後も目が離せない。

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