トルコ地震災害派遣 総務大臣感謝状、消防庁長官表彰 岡田副隊長(上越消防署特別救助隊)が報告 中川幹太上越市長、感謝状を贈呈

感謝状を贈呈された岡田副隊長(右)。中川市長に総務大臣からの感謝状贈呈、消防庁長官表彰を報告した

トルコ南部で2月6日に発生した地震災害に、国際緊急援助隊(JDR)として派遣された上越消防署特別救助隊の岡田俊介副隊長(42)が総務大臣感謝状と消防庁長官表彰を受け、上越市役所で27日、上越地域消防事務組合管理者の中川幹太市長に報告。席上、中川市長から感謝状が贈呈された。

日本はトルコ政府からの要請を受け、JDR救助チームの派遣を決定。岡田副隊長を含む消防、警察、海上保安庁、外務省、JICAなどから成る同救助チーム74人が、2月9日から14日まで被災地カフラマンマラシュで捜索救助活動を行い、15日に帰国。期間中に6人の要救助者を救出(いずれも死亡確認)、生存者1人の診察に当たった。

岡田副隊長は、20日に総務省消防庁で行われた式典での松本剛明総務大臣や原邦彰消防庁長官からの感謝、ねぎらいの言葉を紹介。また、国際派遣を踏まえて受けたセミナーや訓練、スキル維持や日々の訓練が受賞につながったとして関係者に感謝した。中川市長は「国内でも災害が激甚化する中、今回の派遣で学んだことを生かしてほしい」、上越地域消防局の池田聡局長は「貴重な経験、体験を上越、県全体に共有してほしい」とそれぞれ期待した。

岡田副隊長は「今回の派遣はより良い経験となった。震災、自然災害対応に取り入れ、さらなる大規模災害に対応していきたい」と語った。

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