日本最古のリゾートホテル「日光金谷ホテル」 創業150周年の歩みを祝う

 今年(2023年)の6月に、創業150年を迎えた日光市のホテルで28日、記念式典が開かれ長年の歴史の歩みを祝い、今後のさらなる発展を誓いました。

 150周年の記念式典を開いたのは、日光市上鉢石町にある日本で現存する最も古いリゾートホテル「日光金谷ホテル」です。

 日光金谷ホテルは、1873年(明治6年)6月に日光東照宮の楽師だった金谷善一郎が、アメリカ人の医師で宣教師のヘボン博士の勧めで、現在の日光市本町にあった自宅を改装して、外国人専用の宿「金谷カテッジ・イン」を開業したのが始まりです。

 1893年(明治26)年に現在の場所に「金谷ホテル」を建設し、その後、増改築を繰り返し現在は本館と新館や別館、それに第二新館があります。

 28日の式典には、福田富一知事や粉川昭一日光市長をはじめ、地元関係者やホテル関係者など、約110人が出席しました。

 主催者として、東武鉄道の都筑豊社長が「150年という長い期間信念と地域の支援で歴史を刻んで来られた」とあいさつしました。

 福田富一知事は「日光金谷ホテルは栃木県と同じ1873年の6月に誕生し150年の歳月を重ねてきた。地域、県の発展に不可欠な存在です」と祝辞を述べました。

 出席者は、足利銀行の清水和幸頭取の音頭で乾杯し、150年の歴史を紡いだ日光金谷ホテルを祝福しました。

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