長崎市・平和公園内の施設再配置 陸上競技など関係者ら13人で「再検討部会」

 長崎市松山町の平和公園内にある市民総合プールや陸上競技場が、長崎県の長崎南北幹線道路の整備ルートと重なることを受け、両施設の移転や存続について話し合う「再検討部会」の委員が28日決まった。水泳や陸上競技、交通・輸送の関係者ら13人。それぞれの立場で現状や要望を説明し、どのような配置にするか複数案を比較検討する。
 施設の再配置を巡り、市は付属機関「市平和公園再整備基本計画検討委員会」(15人)に対し、プールを競技場に移す案を提示。しかし競技場利用者らが反発し、鈴木史朗市長は再検討する考えを表明した。
 28日に同検討委の第5回会合が開かれ、再検討部会の設置を承認。部会の委員には基本計画検討委員4人に加え、新たに▽市陸上競技協会▽市水泳連盟▽長崎游泳協会▽県トラック協会長崎支部▽市民団体「市営松山平和運動公園を守る会」-などの代表者9人が臨時委員として入る。
 部会は来月以降、複数回の会合を開き、再検討結果を同検討委に報告する。市は本年度中の方針決定を目指すが、議論が長引けば来年度に持ち越す可能性がある。他に道路計画と重なる施設のうち、ソフトボール場を郊外へ移転し、庭球場と弓道場はソフトボール場跡地に整備する方向で競技団体と調整を進めている。

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