チェルシー、アブラモビッチ前体制下でのFFP違反で和解金1000万ユーロ支払いで合意

[写真:Getty Images]

チェルシーが、アブラモビッチ前体制下でのファイナンシャル・フェアプレー(FFP)違反に対する和解金として1000万ユーロ(約15億5000万円)を支払うことに応じた。

チェルシーは、昨年5月にトッド・ベーリー氏と『クリアレイク・キャピタル』によるクラブ買収前に発生した「過去の取引に関する」不完全な財務報告を巡り、欧州サッカー連盟(UEFA)に1000万ユーロの和解金支払いで合意に達した。

チェルシーはデューデリジェンスプロセス中に前ロマン・アブラモビッチ体制下での幾つかの財務上の問題を発見し、2022年5月にクラブの買収が完了した後、この問題をUEFAに報告。和解金額に関しては、UEFAクラブ財務管理団体による分析を経て合意された。

この違反は2012年から2019年の間に発生し、クラブ財務管理機関第一院は、クラブが不完全な財務情報を提出した結果、UEFAクラブライセンスとFFP規定に違反したと結論づけた。

そして、チェルシーは今回の和解金支払い合意を受け、以下の声明を発表している。

「チェルシーFCのオーナーグループは、2022年5月30日にクラブの買収を完了しました。買収完了前の徹底的なデューデリジェンスプロセス中に、オーナーグループは、クラブの以前の所有権時代の過去の取引に関する財務報告が不完全である可能性があることに気づきました。チェルシーは買収完了直後にこれらの件をUEFAに自己報告しました」

「チェルシーはUEFAによるこれらの問題の調査に全面的に協力し支援しており、UEFAクラブ財務管理委員会による分析を経て、クラブはUEFAと和解合意を締結しました。その和解に基づき、クラブは金銭的拠出金を支払うことになっています。定額支払いとしてUEFAに1000万ユーロを支払うことになります」

「規制当局への完全な遵守と透明性というクラブオーナーグループの中核原則に従い、UEFAへの積極的な情報開示と報告された問題を完全に解決する和解によってこの訴訟が終結したことに感謝しています」

「この件について検討していただいたUEFAへの感謝の気持ちを記録に残したいと思います。チェルシーはUEFAとの関係を非常に大切にしており、今後数年間でその関係を築いていくことを楽しみにしています」

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