サンマ、今年も少なく 水産庁・来遊量見通し、漁場は公海中心

 

 水産庁は28日、サンマが今年の漁期(8~12月)に、日本の漁船が操業する北海道から千葉県沖にかけての漁場に来る来遊量についての見通しを発表した。来遊量は2022年と同様の低水準になるとしたほか、体重は昨年を上回ると予想。漁場は公海が中心となるとの見方を示した。

 来遊量が低水準で、遠い漁場が中心となりコストが膨らめば、サンマの価格上昇により家計の負担が増す可能性がある。

 岩手県は近年、不振が続く。全国さんま棒受網漁業協同組合によると、22年の水揚げ量は3421トン(前年比20%増)で4年ぶりに前年を上回ったが、10年前の10%程度にとどまる。

© 株式会社岩手日報社